(目次)・TOP
・米国現地化新人ボーイズグループ発掘・育成プロジェクト始動
・パン・シヒョク『KATSEYE はHYBEの K-POP メソッドの米国のメイン市場での成功を実証』
・米国市場での成功はK-POP大手事務所の悲願―現地化グループでも成功したい
米ビルボードが独占として2025年2月20日に配信された記事によると、HYBEは2月19日に、米国の著名音楽プロデューサーのライアン・テダー(Ryan Tedder)とタッグを組んで、新人グローバルボーイズグループを発掘・育成すると発表した(Billboard .comの2025年2月20日配信のHYBE Teams With Ryan Tedder to Form & Train New Global Boy Group)。
米国現地化新人ボーイズグループ発掘・育成プロジェクト始動
HYBEの今回の米国ボーイズグループ発掘・育成プロジェクトは、HYBEのパン・シヒョク会長(議長)、HYBEアメリカCEOのスクーター・ブラウン(Scooter Braun)、ライアン・テダーが率いるものだ。
国籍不問で、13歳~23歳までの男性が応募可能だ。グローバルで才能が発掘され、選ばれたメンバーはロサンゼルスで、HYBEのK-POP開発プログラムとライアン・テダーのクリエイティブ・ディレクションを組み合わせたトレーニングを受ける。
ライアン・テダーはこれまで、HYBEの米国現地化ガールズグループ・KATSEYEの楽曲「Debut」、日本現地化グループ・&TEAMの「Dropkick」、韓国BIGHIT MUSICのボーイズグループ・TOMORROW X TOGETHERの「Back for More (with Anitta)」の制作に参加している。
パン・シヒョク『KATSEYE はHYBEの K-POP メソッドの米国のメイン市場での成功を実証』
パン・シヒョクは「HYBE 所属のアーティストは、毎年チャートを席巻するなど、一貫してグローバルで素晴らしい実績を上げている」「特に KATSEYE は、HYBEの K-POP メソッド(手法)が米国のメイン市場で成功することを実証した。ライアン・テダーとのコラボで新たなボーイズグループを立ち上げることは、音楽業界における当社の伝統を継続する新たな一歩となる」とコメントしている。
一部K-POPファンのネット書き込みで、HYBEの米国現地化ガールズグループ・KATSEYEは成功したと言えるのか、との類のツッコミが複数見られるが、KATSEYEは主要チャート登場の実績が一応ある。
KATSEYEの2024年8月16日(金)発売の1st EP「SIS (Soft is Strong)」は、米ビルボードのメイン・アルバム・チャートであるBillboard 200の2024年8月31日付けチャートで、初登場119位にランクインした。次の週は圏外となったので、119位が最高順位だ。
このチャートでは、HYBEの大先輩のBTSは6回1位を獲っているし、TOMORROW X TOGETHERやNewJeansもそれぞれ1度1位を獲っている。そういう輝かしい記録に比べれば、119位は見劣りする。
それでも、新人として出した1st EPなので、チャートインできただけでも、成功と言えるだろう。
米国市場での成功はK-POP大手事務所の悲願―現地化グループでも成功したい
JYPのパク・ジニョン(J.Y.Park)もHYBEのパン・シヒョクも長年、米国市場での成功を大きな目標としてきており、既に複数の所属アーティストのBillboard 200での1位獲得は達成済みだ。
HYBEでは、米ビルボードのメイン・シングル・チャートのBillboard Hot 100でも、BTSが(コラボでない)単独曲だけでも「Dynamite」と「Butter」の2曲で1位を獲得済みだ。ソロでもジミン(Jimin)が「Like Crazy」で、ジョングク(Jung Kook)がコラボだが「Seven (feat. Latto)」で、1位を獲っている。
韓国大手事務所の米国市場攻略は、韓国発のグループの1位獲得だけでなく、現地化グループの成功にも比重を置くようになっている。
JYPの米国現地化ガールズグループ・VCHAは、米国人メンバーの離脱と法廷闘争への動きで、活動が止まってしまった。
離脱の理由は、K-POP式の私生活(食事制限など)への厳しい縛りへの反発というから、K-POPメソッドがアメリカでも通用するかどうかには、疑問の余地がある。それでも、HYBEのKATSEYEの場合は、上記のように、成功している。
一方、SMは米国ではなく、英国でボーイズグループ・Dear ALICEをデビューさせたが、どれだけ売れているかは不明だ。売れれば米国進出するだろう。
HYBEとしては、米国現地化ガールズグループ・KATSEYE同様に、米国現地化ボーイズグループでも、いち早く成功したいところだろう。
[PR]