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・ボーイズグループ上位23組のうち、約半数がSTARTO(旧ジャニーズ)勢、26%がK-POP(韓国)勢
・非STARTO勢の最上位はTOBEのNumber_iで6位、K-POPのSEVENTEENが7位
・8カ月前の前回調査と異なる顔ぶれも
2024年10月4日発売の「日経エンタテインメント!」2024年11月号に、2024年8月17日時点の全国3万人調査に基づく、各種推しの日本国内ファン数ランキングが掲載されている。自分の推し(エンタメブランド)を回答した人数を、日本の人口構成でウェイト付けを行った推計値だ。
ボーイズグループに絞ってランキングにすると、1位は断トツでSnow Manの76.3万人だった。2位はBTS、3位はSixTONESで、K-POP勢のBTSに次ぐ上位は7位のSEVENTEENだった。
ボーイズグループ上位23組のうち、約半数がSTARTO(旧ジャニーズ)勢、26%がK-POP(韓国)勢
「日経エンタテインメント!」2024年11月号に、GEM Partners(東京・港)による2024年8月17日時点の全国の15~69歳の計3万人の「推しエンタメブランドスコープ」調査結果に基づく、各種推し対象のファン数(推計値)と、回答者の平均年齢・男女比のデータが掲載されている。推しの対象は、アニメ、スポーツ選手、アーティストなど、さまざまだ。
その中で、ボーイズグループ(男性ダンス&ボーカルグループ)に絞って、ファン数の多い順に並べてみると、1位は断トツでSTARTOエンターテインメント(旧ジャニーズ)のSnow Manで、ファン数は約76.3万人だった。
STARTO一色というわけではないが、STARTO勢は強い。公表されたボーイズグループ上位23組のうち、STARTO所属は12組で、52%を占めた。残りは、K-POP勢(韓国拠点グループ)が6組で26%、それ以外の国内グループが5組で22%だった。
2位にはK-POPのHYBE/ BIGHIT MUSICのBTSがランクインし、日本でのファン数は30.9万人だった。
3位がSTARTOのSixTONES(29.3万人)、4位が同なにわ男子(24.1万人)、というのは、CD売上を考慮しても、違和感がない。
5位は2020年末をもって活動休止に入った嵐で、18.1万人だった。嵐と言えば、未だに「ファンクラブ会員300万人」と書き立てるメディアがあるが、それはファンクラブ会員の通し番号であり、実際には、1年ごとの更新をしないで退会した人の欠番が沢山ある。
非STARTO勢の最上位はTOBEのNumber_iで6位、K-POPのSEVENTEENが7位
6位は滝沢秀明社長が率いるTOBEの看板3人組グループ・Number_iで、18.0万人だった。これが、国内非STARTOボーイズグループの最上位だが、元ジャニーズだ。
K-POP勢の上位は、7位がHYBE/ PLEDISのSEVENTEENで17.5万人、9位がJYPのStray Kidsで15.4万人、14位がSMのNCTで9.6万人だった。
それ以外のK-POP勢では、16位がHYBE/ BIGHIT MUSICのTOMORROW X TOGETHER(TXT)で8.1万人、23位がHYBE/ BELIFT LABのENHYPENで5.0万人となっている。公表されたTOP23のうち、HYBEが4グループを占めた。
国内のSTARTOでも元ジャニーズでもないグループとしては、最上位はSKY-HI率いるBMSGの看板グループ・BE:FIRSTの12位で、10.6万人だった。
「PRODUCE 101 JAPAN」(日プ)で誕生したJO1は13位で10.0万人、弟グループのINIは20位で6.8万人だった。
LDH勢で唯一TOP23に登場したのは、19位の三代目JSBで、7.2万人だった。近年のK-POP躍進で最も割を食ったとみられるLDHは、まだ復権とは言えないようだ。
図表1 GEM Partners2024年8月17日調査「推しエンタメブランドスコープ」でのボーイズグループ日本国内推しファン人数ランキング
グループ ファン数(万人) 回答者平均年齢 回答者女性比率
1 Snow Man 76.3 35-39 91-99%
2 BTS 30.9 40-44 91-99%
3 SixTONES 29.3 30-34 91-99%
4 なにわ男子 24.1 25-29 91-99%
5 嵐 18.1 35-39 91-99%
6 Number_i 18.0 40-44 91-99%
7 SEVENTEEN 17.5 25-29 91-99%
8 WEST. 16.8 35-39 91-99%
9 Stray Kids 15.4 30-34 91-99%
10 King & Prince 12.3 30-34 91-99%
11 Aぇ!group 11.5 35-39 100%
12 BE:FIRST 10.6 35-39 80-89%
13 JO1 10.0 25-29 91-99%
14 NCT 9.6 30-34 91-99%
15 SUPER EIGHT 9.0 35-39 91-99%
16 TOMORROW X TOGETHER 8.1 30-34 91-99%
17 Travis Japan 7.9 30-34 91-99%
18 Hey! Say! JUMP 7.9 25-29 91-99%
19 三代目JSB 7.2 40-44 90%
20 INI 6.8 25-29 100%
21 Kis-My-Ft2 6.2 40-44 91-99%
22 timelesz 5.0 30-34 100%
23 ENHYPEN 5.0 20-24 91-99%
注: GEM Partners(東京・港区)による2024年8月17日調査「推しエンタメブランドスコープ」での、全国の15~69歳の計3万人の調査結果。回答者平均年齢と女性比率は「日経エンタテインメント!」2024年11月号P22-23に掲載の推し活マッピング①(分布図)から筆者が読み取ったもの。出所:「日経エンタテインメント!」2024年11月号
8カ月前の前回調査と異なる顔ぶれも
今回と同様の調査が2023年12月16日に行われていて、その結果が「日経エンタテインメント!」2024年3月号に掲載されていたが、ボーイズグループのファン数のTOP5は、今回(2024年8月17日調査)と全く同じ顔ぶれだった。
この8か月の間の、分かりやすい変化を挙げるとすれば、前回名前が見当たらなかったSTARTOのTravis Japanおよび(デビュー前だった)Aぇ!group、そしてK-POPのHYBEのENHYPENが、今回TOP23に登場した。この3組は、この8カ月で人気上昇、と言えそうだ。
代わりに、前回(分布図で)見かけたSTARTOのKinKi KidsおよびKAT-TUN、LDHのGENERATIONS、K-POPのYGのTREASUREが、今回は見当たらない。
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