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・中華圏向けボーイズGとガールズGの練習生15人のダンス動画を公開、音楽は“Zalpha Pop”
・2023年から3年間は韓国国内ではプロデュースできず、海外向けのみ可能/ 日本でもオーディション実施
「K-POPの父」と言われることもある、SMエンターテインメント創業者で同社の元総括プロデューサーだったイ・スマン(李秀満、72)が、2022年末にSMとのプロデュース契約を終了して以来初となる、新人アイドルのプロデュースを新事務所A2O Entertainmentで開始し、練習生15人を2024年10月25日に公開した。
中華圏向けボーイズGとガールズGの練習生15人のダンス動画を公開、音楽は“Zalpha Pop”
イ・スマンが率いるA2O Entertainmentは2024年10月25日、所属する中華圏向けのボーイズグループとガールズグループの練習生たちの音楽入りダンス動画「A2O Rookies ’Zal-Dance Compilation V1‘ Official Video」を、YouTubeのA2O Channelに公開した。
・YouTubeのA2O Channelに2024年10月25日に公開されたA2O Rookies ’Zal-Dance Compilation V1‘ Official Video(1分3秒)
動画の概要欄には「Produced by S.M. LEE」、つまりイ・スマンによるプロデュース、と明記されている。
また、A2Oが手掛ける音楽は「Zalpha Pop」と称されている。これは、Z世代とα(アルファ)世代を合せた造語だ。Z世代は概ね1990年代後半から2000年代に生まれた世代、α世代は2010年以降に生まれた世代を指している。
A2Oでは、練習生たちを、16歳以上のガールズグループ(HTG)、15歳以下のガールズグループ(LTG)、16歳以上のボーイズグループ(HTB、現在はいない模様)、15歳以下のボーイズグループ(LTG)の4つに分けて、年齢に応じた教育を受けさせるグローバルアーティスト開発プラットフォームを導入しているという(Kstyleの2024年10月27日配信の「SMを離れたイ・スマン、新たなアイドルをプロデュース!練習生15人を電撃公開」を参照)。
2023年から3年間は韓国国内ではプロデュースできず、海外向けのみ可能/ 日本でもオーディション実施
イ・スマンは2023年2月に保有するSM株の大半をHYBEに売却する売買契約を締結した際に、今後3年間は韓国内でプロデュース業を行わないという競業禁止条項を契約に盛り込んだと報じられており、プロデュース業を行うなら韓国以外の国で、と解されていた。
その後、2024年5月にイ・スマンは韓国でA2O Entertainmentの商標を出願したものの、業界ではイ・スマンは韓国でプロデュース活動を2年後に始めるのだろうと予想されていた。
しかし、2年を待たず、イ・スマンは中華圏向けの新人アイドルのプロデュース業務を始めていることを、今回明らかにした。SM時代からイ・スマンは中華圏で強みを持っていたので、プロデュース業再開の手始めが中華ドル、というのは手堅い。
A2Oの公式インスタグラム(a2o_channel)の投稿で、練習生15人の名前が確認できる。その中には日本人かもしれない名前もある(TAI、GAKU)。
ちなみに、A2O Entertainmentは2024年1月から2月に日本の8都市でオーディションを開催し、9月にも大阪でオーディションを行っていた。
イ・スマンはSMを去った際には銭ゲバのイメージがついてしまったが、K-POPの礎を築き、近年のEXO、NCT、aespaに至るまで、数多くのSMのスター・アイドルたちを成功させており、K-POPの歴史において大きな功績を上げてきたことは、紛れもない事実だ。
イ・スマン先生は御年72歳にして、まだやる気満々な様子なので、どんなアーティストを、どんな仕掛けで世に出してくるのか、楽しみに見守っていきたい。
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