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・なにわ男子の藤原丈一郎・大西流星―バラエティー・トークの達人
・JO1の佐藤景瑚と河野純喜―対照的な2人、吉本の恩恵あり、佐藤が果敢なトークとダンスで見つかったかも
・GENERATIONSの小森隼と片寄涼太―下積み時代の観客10人公演があったからドーム公演の今があるベテラン
・&TEAMのKとJO―Kはトークに立ち向かい、JOは力作絵画をさんまに贈呈、初出情報盛りだくさん
・Kep1erのマシロとヒカル―可愛いし実力もある、日本のバラエティー向きかも
・ダンスコラボのチームと披露曲―大成功の男女コラボ
2024年3月31日(日)19:58~21:54の日本テレビ系「行列のできる相談所」2時間SPは、MCに明石家さんまを迎え、6組のダンス&ボーカルグループからそれぞれ2名ずつがスタジオトークとダンスコラボで出演した。
出演したのは、旧ジャニーズのなにわ男子の藤原丈一郎と大西流星、LDHのGENERATIONSの小森隼と片寄涼太、JO1の佐藤景瑚と河野純喜、Kep1erのマシロとヒカル、&TEAMのKとJO、日向坂46の佐々木久美と佐々木美玲の、計6組12人だった。
とても面白く、トークもダンスコラボも良い企画だったと思う。興味深い初出情報も沢山あった。
放送前には、特定のグループが贔屓されたりなどの、不公平感が出たりしないか、と心配したが、そんなことはなく、どのグループのメンバーも公平に扱われ、魅力的に見えた。番組スタッフやMCの明石家さんまなどの力量が素晴らしかった、ということだろう。
以下、各グループの出演者について、印象に残ったトークやダンスコラボなどについて、まとめておく。
なにわ男子の藤原丈一郎・大西流星―バラエティー・トークの達人
CDデビューは2021年11月だが、その前の旧ジャニーズJr.時代の下積みが長く、しかも関ジャニ∞(現SUPER EIGHT)の村上信五や横山裕からお笑いトークを叩き込まれていただけあって、バラエティー・トーク力は全出演アイドルの中で突出していた。2人ともビジュアルが良いのに、コテコテの関西弁で面白くトークができるギャップも興味深い。
ドーム公演レベルの大人気グループ以外は、DVD/Blu-ray収録公演以外は、すべて自前でメイク用品を買ってメイクをしている、と明かしたことには驚いた。
最年長の藤原丈一郎が、メンバーに一発ギャグみたいなネタを複数考えて来いと命じ、1つしか用意してこなかったメンバーに生配信でブチ切れたエピソードが、当時の実際の音声録音が流れて紹介されたのは、興味深かった。
JO1の佐藤景瑚と河野純喜―対照的な2人、吉本の恩恵あり、佐藤が果敢なトークとダンスで見つかったかも
バラエティー向きだがタイプの異なる2人が投入された。特に佐藤は、果敢にスタジオトークで自己主張を巧みに仕掛ける突撃ぶりを発揮し、河野は佐藤とは対照的に、自分のペースを維持しつつも、しっかり盛り上げようとしていた。
吉本興業の重鎮のさんまがMCで、「(JO1の事務所の)社長誰や?」など、いろいろツッコまれたりイジられたりしてもらえるのは、JO1にとって幸せなことだと思った。
所属事務所(LAPONEエンタテインメント)は吉本と韓国CJ ENMの合弁会社なので、「(吉本の)従弟みたいな」存在と説明していたが、さんまが自分が頑張ったから吉本が芸人6,000人を擁する大会社になれた、と力説した場面では、それはその通り、とさんま大先輩に、2人とも敬意を表していた。
佐藤と河野が練習時間で大げんかしたエピソードは、既に「徹子の部屋」でも触れていたが、今回はさらに詳細に紹介された。河野の「もっともっと練習したい」という正論の立場に対し、佐藤は“練習を短くしたい派”という一種の悪役を最後まで貫いた。
また、佐藤は初出情報ももたらした。JO1は同じマンションで個室に分かれて住んでいるが、佐藤の本音は「好きな所に住みたい」だと明かした。さらに、ためらいながらも、NON STYLEの井上がJO1に「ファンには手を出すな」と何度も念を押したエピソードも明かした。
ダンスコラボでは、2人は別チームに分かれたが、佐藤はBTS「Butter」のサビで目立つポジションにいて、しかも長身で、しなやかなダンスが得意なので、かなり目を引いて見つかっていたと思う。
GENERATIONSの小森隼と片寄涼太―下積み時代の観客10人公演があったからドーム公演の今があるベテラン
2012年のメジャーデビューで、出演6グループの中で最もキャリアが長く、トークも(今回出ていない)数原龍友のような独特の癖のあるオモシロトークではなく、真面目な性格がにじみ出ていたが、ベテランらしく落ち着いていて、上手にこなしていた。
今でこそドームツアーが大盛況となるGENERATIONSだが、デビュー前にバス1台で全国を回った際に、沖縄でビラ配りまでしたのに、2回目の公演は観客が約10人しか来なくて、衝撃を受けたという。
LDHは体育会系で上下関係が厳しく、先輩と片手ハイタッチをする際には、もう1つの手を手首の辺りに添えるというルールがあるという。先輩にツッコミたくてもできない。
社長のHIROからは、女性とはちゃんと付き合うようにして、いろんな人には手を出すな、と指導されていると明かした。
LDHでは服装は自由すぎて、番組に私服で出ることもあるという。
パフォーマーの小森は、練習時間の延長については、延長する意見が正義であるとしつつも、自分は同じ情熱を維持できないならあと1回完璧にして終わらせたいという“メリハリ”重視だという。
&TEAMのKとJO―Kはトークに立ち向かい、JOは力作絵画をさんまに贈呈、初出情報盛りだくさん
出演グループでデビュー年次が一番後だったせいもあって、まだ戦場のようなバラエティー・トークに慣れておらず、なかなか話題に入れなかったが、それでもKは積極的にトークに入って行こうと頑張っていた。
一方、JOはスタジオトークに自分から積極的に入っては行けなかった。それでも、さんまの大ファンで、自分でiPadで書いたさんまの顔と(&TEAMのコンセプトでもある)複数のオオカミとの力作絵画を、さんまに贈呈し、大いに喜ばれた。
初出情報が沢山あった。Kによると、&TEAMのメンバーの髪型や服装はすべて事務所が決めていて、空港に行くときの服装も用意されることもあるという。JOは一時期前髪を短くされたのが、個人的には嫌だったそうだ。また、Kによると、空港ではファンが押し寄せるため、何かあってはいけないからと、背後のメンバーと手をつないで移動するという。
JOは韓国の宿舎では5人部屋で生活している。1人になりたい時はないかと問われると、Kは、会社が大きく、ボーカル室、作業室、アーティスト・ラウンジなど、逃げ場はいくらでもあると明かした。
Kはちっちゃい頃から(フットボールアワーの)後藤輝基のファンだと明かし、スタジオにいた後藤のところに収録前に挨拶に行った際、目もまともに見れなかったという。Kが小学校時代に後藤のネタの「耳キーンなるわ」を教室で連発して笑いを取っていたことも明かした。
KはGENERATIONSの下積み時代の観客10人公演の話を聞いて、自分たちもまだビラ配りをしなければならない立場だ、と述べていた。
ダンスの練習時間については、JOは「練習は永遠にやりたい」派で、KはGENERATIONSの小森隼のタイプ(メリハリ重視、全員のモチベーションがあるなら延長する)だと明かした。
なお、HYBEは&TEAMメンバーをこのような日本の人気バラエティー番組に進出させて、日本での天下獲りを狙っている模様だが、ファンの中には日本での浸透よりも、韓国デビューと世界進出に重点を置いて欲しい人もいるだろう。
Kep1erのマシロとヒカル―可愛いし実力もある、日本のバラエティー向きかも
マシロが可愛くて愛くるしくて、しっかりトークもできていたので、日本のバラエティー番組向けだと思った。薄い金髪のヒカルも違った可愛さがあったが、やはりダンスでカリスマ性を見せて光っていた。
事前の打ち合わせで、グループにとっての“事件”を尋ねられ、2人とも15分間考えたが何も思いつかなかったので、メンバーがとても仲よしであることが、よく分かった。コンビニにグッズがある日向坂46を羨ましがっていた。
期間限定グループのKep1erの活動はいずれ終わるが、その後は2人とも日本でもっとバラエティー番組などで活躍できそうな気もする。
ダンスコラボのチームと披露曲―大成功の男女コラボ
EXILE「Choo Choo TRAIN」
なにわ男子「初心LOVE」
藤原丈一郎(なにわ男子)、河野純喜(JO1)、K(&TEAM)、マシロ(Kep1er)、佐々木美玲(日向坂46)、明石家さんま
BTS「Butter」
Kep1er「WA DA DA」
小森隼(GENERATIONS)、大西流星(なにわ男子)、佐藤景瑚(JO1)、JO(&TEAM)、ヒカル(Kep1er)、佐々木久美(日向坂46)
感想: 男女コラボだったが、自然にカッコよく仕上がっていたと思う。JO1の河野純喜、&TEAMのK、Kep1erのマシロがなにわ男子の「初心LOVE」のキュートなダンスを踊るのは、極めてレアで、もう2度とないと思われるので、貴重だった。練習風景の映像もあり、興味深かった。
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