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・韓国メディアDispatchがJYPが『NiziUが来年韓国アルバム発売を検討中』と述べたと報じる
・日本では日本盤CDを発売しないと『日本デビュー』とみなされないが、NiziUは配信で『世界デビュー』済み
・韓国でも大手事務所のアイドルグループはCD(音盤)売上重視(特にボーイズグループ)
・JYPはNiziUの韓国CD(音盤)アルバムの発売のタイミングを慎重に待った
・問題はJYPの韓国盤の日本到着が遅すぎてハントチャート初動に日本ファンが貢献できないこと。HYBEと大違い
・番組情報 ・商品情報
K-POPのJYPエンターテインメント所属で日本拠点で活動している9人組ガールズグループ・NiziUが、いよいよ韓国アルバムの発売と本格的な韓国での音楽活動開始の検討に入った、と韓国芸能メディアのDispatchが2022年12月26日に伝えた(Dispatchの2022年12月26日午後1:06配信の「니쥬, 국내 활동 본격 시동?…“한국 앨범 발매 논의 中(NiziU、国内(韓国内)活動本格始動?『韓国アルバム発売の議論中』」を参照)。
韓国メディアDispatchがJYPが『NiziUが来年韓国アルバム発売を検討中』と述べたと報じる
この記事は韓国語なので、Google自動翻訳をして読みやすく文章を整えて要約すると、以下の感じだ。
「[Dispatch チョン・テユン記者]NiziUが国内(韓国内)ファンを獲得しに来る
JYPエンターテインメントは側は26日に、Dispatchとの電話で、「NiziUが来年韓国アルバム発売を検討中」と明かした。
NiziUはJYPが日本で選抜した現地アイドルだ。全員日本人で、K-POP育成システムを適用して作られた。本格的に韓国での活動を始めるものとみられる。
メンバーたちは2020年12月に(日本で)デビューし、誕生と同時に日本で大ブームとなった。プレデビュー曲「Make you happy」を皮切りに、リリース曲すべてで日本の主要チャートの上位にランクインした。
日本の代表的年末特番である「NHK紅白歌合戦」にも、正式デビューから29日で初出場した。NiziUは今年も出演して輝きを放つ」
記事が事実であれば、NiziUがいよいよ韓国での活動を本格化するということで、非常に喜ばしい。
日本では日本盤CDを発売しないと『日本デビュー』とみなされないが、NiziUは配信で『世界デビュー』済み
まずは、「韓国デビュー」とか「世界デビュー」とは具体的に何か、という定義から考えてみよう。というのも、特に日本では「NiziUはまだ韓国デビューしていない」と考えている人が多いからだ。
日本では、K-POPアーティストを含む海外アーティストが、既に音源配信を日本で実施していて日本で人気を得ていても、日本で日本盤CDを発売していないと「日本デビューしていない」とみなされる。今年の大晦日に「NHK紅白歌合戦」に初出場が決まったガールズグループ・LE SSERAFIMがその典型だ。
しかし、配信が日本よりも早くから普及している海外では、必ずしも日本と同じCDデビュー至上主義ではない。今回の韓国メディア・Dispatchの記事でも「韓国アルバム発売」と述べられていて、「韓国デビュー」という言い方はしていない。
楽曲の音源を配信リリース(デジタルリリース)する場合、特に日本国内だけで、もしくは指定した幾つかの国だけで、という制限を設けない限り、世界配信が当たり前だ。
つまり、NiziUを含む非常に多くの日本のアーティストたちが、既に自分たちの楽曲を韓国も含め、世界配信リリースしている。そういう意味では、彼らはみんな「世界デビュー」済みなのだ。NiziUも然り。
(余談だが、Travis Japanの「世界デビュー」を強調するのは、ジャニーズでは初の全世界配信とはいえ、全世界配信が当たり前の音楽業界においては、彼らをバカにしているかのように受け取られる可能性もあることに留意したい)
韓国でも大手事務所のアイドルグループはCD(音盤)売上重視(特にボーイズグループ)
NiziUの日本でリリースされた楽曲も既に音源配信サービスで韓国のリスナーに届き、日本でリリースされたCDも輸入盤として韓国ファンの元に届いている。少なくとも音源配信に関しては、NiziUは既に韓国デビュー済みと言える。ただ、NiziUは韓国盤CD(音盤)発売を伴う、本格的な韓国での活動開始には至っていない。
韓国でも一般音楽ファンの楽曲入手手段としては、音源配信(ストリーミング等)が主流になってきているが、アイドルグループに関しては、今もフォトブックや写真入りトレーディングカード(トレカ)などのグッズが封入されたCD(音盤)アルバム・パッケージの熾烈な売上競争が続いている。つまり、日本のアイドルのように、人気韓国アイドル、特にボーイズグループとそのファンは、今もCD売上を重視している。
韓国の大手芸能事務所(兼レーベル)でアイドルグループの「デビュー」と言えば、多くの場合、ミニアルバム(EP)をCD(音盤)パッケージで発売、もしくは収録曲が1~2曲程度のシングル・アルバムをCD(音盤)パッケージで発売している。シングル・アルバムも、一応「アルバム」なので、アルバム売上ランキングに登場する。
ただし、大手・SMエンターテインメントの人気ガールズグループ・aespa(エスパ)の場合は、2020年11月17日にデビュー曲となる1st(デジタル)シングル「Black Mamba」を配信リリースして、本格的な音楽活動を開始し、大成功を収めた(韓国地上波SBSの音楽番組「人気歌謡」で1位を獲得)。ガールズグループは概して、ボーイズグループよりも音源(配信)に強い。
JYPはNiziUの韓国CD(音盤)アルバムの発売のタイミングを慎重に待った
NiziUは韓国の大手芸能事務所兼レーベルのJYPエンターテインメントの所属だから、JYPがその気になれば、もっと早く韓国でもCD(音盤)アルバム・パッケージの発売が可能だったと言えなくもない。
しかし、JYPは慎重にタイミングを待った。つまり、売れるかどうか分からないけど取りあえず韓国でCD(音盤)アルバム・パッケージを出してみよう、という方針はとらなかった。
筆者の個人的な推測だが、おそらくJYPはNiziUが2020年12月2日に日本で1stシングル「Step and a step」を発売してデビューした当時の韓国での反日感情の高止まり、コロナ禍で日韓の行き来が難しくなっていたこと、NiziUの多面的完成度が韓国人気ガールズグループと比べてどうかなどを考慮して、韓国アルバム発売とそれに伴う韓国での音楽活動の本格化には時期尚早と判断していたと思われる。
その後2022年になって日韓の行き来がだんだん容易になってきて、NiziUも韓国での「KCON 2022 Premiere」に出演したのを皮切りに、韓国およびグローバルのK-POPファンに向けた露出を増やすことができた。その反響を見極めた上で、JYPがようやくNiziUの韓国アルバム発売とそれに伴う韓国での活動本格化のタイミングがやって来た、と判断したのだろう。
つまり、JYPとしては、NiziUの韓国アルバム発売とそれに伴う韓国での活動本格化について、勝算の自信が出てきたということだろう。換言すれば、NiziUの韓国アルバムのCD(音盤)パッケージはJYPアーティストとしてのプライドに見合う売上を記録できる、との自信が強まったとみられる。
韓国での活動本格化となれば、当然ながら、大手事務所のJYPならではの影響力で、毎週5つもある韓国の音楽番組のうちの幾つかに、NiziUを出演させるはずだ。日本でも有料CS放送でMnetの「M COUNTDOWN」やKBSの「MUSIC BANK」などが放送されている。
より重要なのは、ほとんどの音楽番組が、番組中の出演アーティストのパフォーマンスを、放送終了直後にYouTube動画として全世界に公開してくれていることだ。これが、K-POPアーティストが世界的人気を得る上で、ミュージックビデオ同様に、非常に役に立っている。
ただし、韓国の音楽番組では、音源成績、音盤売上や視聴者投票など(番組によって細かい内容とその比重は異なる)に基づく総合ランキングが毎回発表されていて、韓国の人気アイドルとそのファンにとっては死活問題になっている。
NiziUの場合、もちろん日本のファンも日本からの協力を惜しまないだろうが、もし番組のランキングの上位に登場できなくても、韓国拠点ではないから、同じJYPでも韓国拠点のグループほどは、厳しいプレッシャーにさらされなくても済むと思われる。
問題はJYPの韓国盤の日本到着が遅すぎてハントチャート初動に日本ファンが貢献できないこと。HYBEと大違い
NiziUが韓国アルバム(音盤)・パッケージをいよいよ発売する場合、筆者が1つ気にしているのは、JYPのアーティストの韓国アルバムの輸入盤が日本に届くタイミングが遅すぎて、大事なハント(HANTEO)チャートの韓国発売日から1週間の初動売上に、日本のファンが日本のハント(HANTEO)チャート加盟店での購入で貢献することが難しいことだ。
これはJYPの日本のファン向け施策の立ち遅れによるものだ。HYBEでは、早くから日本でユニバーサルと組んで、輸入盤の早期配送体制を整えていて、日本のファンもHYBE直轄のWeverse Shopをはじめとするハント(HANTEO)加盟店で輸入盤を予約購入することで、推しのハント(HANTEO)チャートの成績に貢献できている。さらに、最近ではSMエンターテインメントのNCTの人気ユニット(NCT DREAM)でさえも、日本レーベルのavexの直轄のmu-mo Shopが早期の輸入盤配送に動き始めた。
JYPとは大違いだ。何でHYBE(やSM)にできるのに、JYPにできないのか。
おそらく、JYPアーティストの日本レーベルが、Stray KidsはNiziUと同じソニーだが(それでもStray Kidsの輸入盤が日本のSony Music Shopに届くのが遅すぎる)、ITZYとTWICEはワーナーと、バラバラなことも、日本でのJYP輸入盤のレーベル直轄ストア主導の早期配送体制を整えにくい一因だろう。
ソニーはStray Kidsの日本レーベルである強みを生かして、同じハント(HANTEO)加盟店であるタワーレコードには付けられない、日本ファンクラブ会員限定のオイシイ特典を付けてSony Music ShopでStray Kidsの輸入盤を販売している。このため、日本ファンクラブ会員はSony Music Shopで特典付き輸入盤を買いたいのに、大事な初動売上競争には貢献できないというジレンマに直面している。
せめてソニーには、Sony Music ShopでのStray KidsやNiziUの韓国からの輸入盤の日本お届け日を韓国発売日から1週間以内に設定できるような体制を、構築してもらいたいところだ。
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*番組情報
12/18(水) 19:00~23:24 日本テレビ系「発表!今年イチバン聴いた歌~年間ミュージックアワード2022~」
12/30(金) 17:30~20:00 TBS系「第64回 輝く! 日本レコード大賞」
12/31(土) 19:20~23:45 NHK総合/BS4K「第73回紅白歌合戦」
12/31(土) 23:45~ TBS系「CDTVライブ!ライブ!年越しスペシャル 2022→2023」(「Rock with you -Japanese ver.-」披露)(JO1、INI、OCTPATH、OWV、円神、&TEAM、ENHYPEN、SEVENTEEN、LE SSERAFIM、NiziU、KARA、ジェジュンなどが出演)
商品情報
NiziUの2022年12月14日(水)発売の4thシングル「Blue Moon」のタイトル曲「Blue Moon」はNiziU初のウィンターバラード。収録曲は全形態共通で、「Blue Moon」「Already Special」の2曲。CDシングル「Blue Moon」は、ジャケット撮影メイキング映像を収録したDVD付きの初回生産限定盤A、28Pフォト・ブックレット付き初回生産限定盤B、CDのみの通常盤、ファンクラブ会員限定で購入者対象オフラインイベント・個別Meet & Greetへの抽選招待特典のあるWithU盤(ファンクラブ盤)ソロ9形態の、計12形態で販売。初回限定盤A・Bと通常盤の初回仕様には、シリアルナンバー入りチラシと各形態ごとに異なるトレーディングカード1枚(それぞれ全10種から1種ランダム)が封入される。WithU盤は各メンバーver.のトレーディングカード1枚を封入(全3種から1種ランダム)。ストアごとに異なる先着外付け特典がある。
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レコチョク: Blue Moon [デジタルアルバム] (NiziU) 2022/12/14
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*NiziUの2022年7月20日(水)発売の3rdシングル「CLAP CLAP」の表題曲は、NiziUにとって新たなチャレンジとなるヒップなファンキー・ダンス・ポップ。CDシングル「CLAP CLAP」は、DVD付き初回生産限定盤A、ブックレット付き初回生産限定盤B、CDのみの通常盤、ファンクラブ会員限定のWithU盤(ソロ盤9種)の4形態12種で販売。WithU盤はオンラインメンバー個別サイン会抽選に、初回生産限定盤A・Bと通常盤(シリアルナンバー入りの初回仕様)はオンライン全員または個別ミート&グリート抽選に応募できる。ストアによって異なる先着外付け特典もある。
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