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・3次審査合格者4人は予想通り、実力より人気・スター性を重視
・3次審査合格者・AOIの発言に唖然、アイドルグループに不向き。デビューしたらアンチが増える予感
・高難度の歌とダンスと英語に苦しんだKATSEYE『Debut』チーム―未経験者だったAOIが絶賛される
HYBEと米Geffen Recordsによる米国拠点4人組ガールズグループの最後のメンバー1人を日本人から選ぶオーディション番組「WORLD SCOUT: THE FINAL PIECE」(ワースカ)の第5話が2026年3月24日(火)20時よりABEMAで配信され、3次審査のKATSEYEの「Debut」が課題曲のCチームの練習から本番までと、3次審査合格者発表の模様が描かれた。
3次審査に臨んだ12人のうち、合格したのはHIORI、AYANA、SAKURA、AOIで、本番審査で絶賛されていた4人だったし、前回までに実力よりスター性重視の方針もうかがえていたので、驚かなかった。
だが、合格者の1人のAOIの無神経な発言に唖然とした。世界で愛されるアイドル・グループのメンバーに向いているとは思えず、AOIがデビューを勝ち取ったら、日本でアンチが増えそうな気がする。
3次審査合格者4人は予想通り、実力より人気・スター性を重視
ついに、ロサンゼルス行きの切符を手にする3次審査の4人の合格者が発表された。その4人は、HIORI(津波古妃織、18)、AYANA(桑原彩菜、18)、SAKURA(飛咲来、とびさくら、15)、AOI(大谷碧空、19)だった。
このうち、富山の不登校美少女のSAKURAと女優のAOIは、歌・ダンスの未経験者だった。この2人は特にダンスでは、実力者のHIORIおぴょびAYANAとの差がとても大きいものの、華・スター性にあふれていた。
この4人が選ばれたことには、筆者は全く驚かなかった。理由の1つは、4人とも、3次審査の本番ステージの審査直後に、審査員から絶賛されていたからだ。選ばれなかった8人はほぼ全員、何らかのダメ出し(残念な点への言及)をされていた。
また、2次審査でLDHのプロダンサーのSARAが脱落させられて、歌・ダンスの未経験者のSAKURAとAOIが合格させられた時点で、このオーディションは実力よりも人気・スター性重視であることがうかがえていた。
このため、2次審査1位のJAYLAと3位のHONOKAが落とされて、未経験者だがスター性が評価された11位のAOIと12位のSAKURAが3次審査で合格者に選ばれたことには、やっぱりそうなるよね、としか思わなかった。
実際、4人の合格者発表後に、審査委員長のソン・ソンドゥク氏(BTSの元振付師のHYBEエグゼクティブ・クリエイター)は、このオーディションではスター性を重視していることを認めた。
デビューする日本人メンバーは、日本で沢山の課金ファンを獲得できる人材でなければならない。K-POPで実力派ガールズグループを推している女性ファンの多くは、実力重視だが、お金はあまり貢がない。一方、女性アイドルに惜しみなく課金してくれる男性ファンの多くは、実力よりもビジュアルや女性的魅力を重視すると思われる。
もっとも、LAでは今まで以上に急速なスキルアップが要求されそうだ。LAのダンストレーナーの女性が、3次審査合格者のダンス映像を見て、「悪い意味で驚いた」「全然良くなかった」と酷評していた。また、HYBE × Geffen Recordsのジェイ・イン氏(女性)も、ここからは急成長しないとこれ以上のチャンスは与えない旨を示唆していた。
3次審査合格者・AOIの発言に唖然、アイドルグループに不向き。デビューしたらアンチが増える予感
このオーディション番組「WORLD SCOUT」では、2次審査の段階から、幾人かの参加者が自信満々・強気なことが目立っていた。たとえば今回脱落したRIRA(村田莉花)は、2次審査の5位という順位に不満のようだった。体力的にも精神的にもかなり過酷なオーディション番組だから、強気でなければやってられない、というのは理解できる。
ただ、ABEMAが遠慮なくオンエアした合格者・AOIの本音丸出しの発言は、正直、多くの人たちに愛されるアイドルのデビュー・メンバーの候補としては、いかがなものか、と思わざるをえなかった。
3次審査のチーム合宿の終盤にAOIが個別インタビューで「正直言うと、歌もダンスも表現もすべてにおいて、あまり自信がないです。ただ、私に対しての自信はあります。私っていう自分に対しての」と強気発言をしたことには、ちょっと驚いたが、問題はない。競争を勝ち抜くためには、自信が必要だからだ。
しかし、Cチーム全員がステージに立たされた状態での合格者発表で、チームの4人のうち唯一合格できたAOIの発言には、唖然とした。
Cチームからの合格者発表では、ソンドゥク氏が「このチームの合格者は1人だけ」と明かした上で、合格者はAOIと発表し、「元々持っているスター性や華があります」と理由を述べた。コメントを求められると、脱落して失意のどん底で茫然としている3人のチームメイトの隣で、AOIは涙ながらに以下の発言をした。
「本当に正直に言うと、このメンバーの中で、一番私が足を引っ張ってたんですよ。だから、申し訳ない気持ちがありますか?って言われたら、正直ないんですけど(笑)、本当にそれくらい自分でも一生懸命にやったし、みんなに本当に感謝を伝えたくて。本当にありがとう!」
何だか、ダンス未経験でチームの足を引っ張っていたAOIに親切にアドバイスしていた経験者の3人のメンバーたちが、踏み台にされたように感じられた。脱落して傷ついているチームメイトに配慮した言葉づかいにすべきだったし、なぜ笑ったのか、と思った。
親切に教えた者が脱落させられて、教えてもらったほうが合格するのは、サバイバル・オーディションあるあるとはいえ、AOIの言動は無神経だと思った。
その後の個別インタビューで、AOIはこう述べた。
「今回受かったのはCチームのおかげなので、それは本当に、本当にそうなので。だから、申し訳ないとか思ってないんですけど。申し訳ないと思うことが本当にダメな申し訳ないことだと思っているから。そこは、自信満々にLA行くぞ!っていう感じなんですけど。デビュー掴むぞって気持ちなんですけど。だから本当にありがとうって、三人分背負って四人一体で」「LA、レッツゴー!」
次回予告では、LA到着後の過酷な練習の日々の中で、ライバル同士でもある4人は、全員泣くほど大変な日々を送ることになり、次第に精神的に追い詰められたようで、はっきりとものを言うAOIとAYANAは喧嘩を始めた。
経験者のAYANAがAOIの態度を「わかんないからわかんない。できないです。でも練習はしました」とたしなめると、AOIは「今までどうやってたのって言われても、私はそれが『オッケー』って言われてたからやっただけ」と返した。言い争う2人の傍らで、SAKURAがどうしていいか分からず、おろおろしていた。
その後AYANAとAOIは会話をしなくなったようだ。個別インタビューで、AYANAはAOIについて「もういいです」、AOIはAYANAについて「ウザいなと思ってます、正直」と述べた。
こういう部分だけ切り取ってオンエアしたABEMAの悪編とも言えそうだが、それにしても、日本で、そして世界で多くの人に愛されるアイドルグループとしてデビューしたいなら、カメラの前でこういう発言をする人って、どうなんだろう、と思ってしまった。
特にAOIは女優であり、芸能人なのに、自分がどう見られるかを考えた上で慎重に発言をコントロールすることができないのが、意外でもあり、残念だった。
こういう人は、デビューグループに入っても、メンバーと摩擦を起こすのではないか。少なくとも、人柄重視のJYPのオーディションなら、J.Y.Parkに絶対に落とされるだろうし、視聴者投票制のオーディション番組でも、多くの視聴者はこういう人には投票しないだろう。
上を目指すのに自信や野心は必要だが、グループで活動する以上は、謙虚さ、相手を尊重する姿勢や協調性は不可欠だろう。性格という点では、筆者個人的には、性格が良さそうで実力もあるHIORIか、実力は足りないが性格は問題なさそうでスター性にあふれるSAKURAが選ばれてほしい、と思ってしまった。
だが、この番組は放送開始前に既に結論(最終合格者)が出ているとみられ、もしかしたら、このような争いごとを、審査員たちは知らないまま、たった1人の合格者を選出済みかもしれない。それがAOIだったら、アンチが増えそうだ。
なお、SAKURAとHIORIについては、たとえこのオーディションでデビューメンバーに選ばれなくても、HYBEの練習生としてキープされて別グループでデビューする可能性が非常に高いと思われる。
高難度の歌とダンスと英語に苦しんだKATSEYE『Debut』チーム―未経験者だったAOIが絶賛される
3次審査 チームC
・課題曲: KATSEYE「Debut」
・メンバー: JAYLA(大城莉瑛羅、おおしろじゃいら、19)、RIRA(村田莉花、20)、NARU(松浦なる、17)、AOI(大谷碧空、19)
高音が多く歌いにくい上、ダンスも難易度が高いKATSEYE「Debut」が課題曲で、しかもメンバー4人全員が英語の発音で苦しんだ。
特に、女優・AOIはオーディションまで歌とダンスが未経験で、ダンスの動きが遅れがちだったが、審査員からスター性を高く買われていた。他の3人は経験者で、特に2次審査1位のJAYLAと5位のRIRAは実力者だった。
本番パフォーマンス終了後の審査員のコメントでは、AOIだけ絶賛され、他の3人はダメだしされていて、AOIだけの合格が強く示唆されていた。
AOIについてSlow Rabbitは「他の人よりも安定した歌声で良かったです。目を奪われました。ものすごく成長が速い人だと思いました」と褒めた。
AOIについてHYBE×GEFFENの女社長のミトラ・ダラブは「本当に素晴らしいパフォーマンスでした。一生懸命努力したことが伝わってきます」と絶賛した。
その後の別のインタビューでミトラ・ダラブは脱落した実力者のJAYLAとRIRAについて「RIRAやJAYLAを不合格にした理由は、私の中で明確にあります。彼女たちは自信があり、技術レベルも申し分ないと思います。ですが、AOIの持つグルーヴや引き込まれる魅力をこの2人からは感じられませんでした」と述べた。
同氏はまたAOIについて、「カリスマ性を持った人を見ると圧倒されて魅了されてしまうんです」」と褒めた。
他の3人はダメ出しされた。
ソンドゥクはRIRAについて「少し残念だったのが、自分の持つクールで自信に満ちた姿が、上手く表現できていなかったように思います」と評した。
JAYLAについてジェイ・インは「確固たるスタイルがある」「自分のスタイルを曲に合わせられる柔軟性を持つことが、これからアーティストとして成長していく中で、やって行くべきではないかと感じました」と述べた。
NARUについてSlow Rabbitは「表情やダンスからエネルギーが感じられない部分がありました」と述べた。
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