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・高難度ヒップホップ曲『Blast Off』で苦闘し成功させたteam Bの凄い10代たち
・ステージの素晴らしさにSKY-HIが感動、脱落者なしで14人全員後半に進むことに
・MVPはRUI―結局TAIKIとRUIを中心とするデビューグループ編成か
SKY-HIが率いるBMSGの3つ目のボーイズグループのオーディション番組「THE LAST PIECE」のEp.08が、2025年8月15日(金)にYouTubeのBMSGチャンネルに公開され、5次審査である疑似プロ審査のTeam Bのビハインドと本番、そして結果発表までが描かれた。
実は、筆者は今回の本編を観る前に、ネットメディアで「脱落者なし」のネタバレ記事のヘッドラインを見かけていた。結論を先に知ってしまうと、約1時間35分の本編は、早送りでもいいかな、と思ったが、いざ観始めたら面白くて引き込まれ、早送りなしでしっかり観た。
結局、デビューグループは、TAIKIとRUIを中心に編成されそうな気がする。
高難度ヒップホップ曲『Blast Off』で苦闘し成功させたteam Bの凄い10代たち
7人組チームのAとBが、それぞれ別の課題曲のパフォーマンスを5日後に披露し、14人中2人が脱落する。その後、残った12人が、3つ目の課題曲のパフォーマンスを披露する。
前回はてteam Aの本番までのビハインド映像が公開されていた。2つのチームの課題曲は全く違う雰囲気で、team Bはゴリゴリのヒップホップ曲「Blast Off」だった。
ラップの難度も高いが、コレオグラファーのReiNaが「パワフルなエネルギッシュな振付を作りたくなってしまって、みんなが歌うことを忘れてしまう」と笑っていたように、ダンスも相当ハードで、これを踊りながら歌うなんて可能なのだろうか、と思わせた。
team A:
RAIKI、AOI、REN、KANON、RUI、HAL、RYOTO
課題曲「Green Light」振付: Ryusei Harada
team B:
TAICHI、GOICHI、KEI、TAIKI、KANTA、YUTA、ADAM
課題曲「Blast Off」振付:ReiNa
このグループには、2021年のBE:FIRSTが誕生したオーディション番組「THE FIRST」でデビューを逃したTAIKIがいて、チームを上手くリードしていた。自身も難しい高速ラップのレコーディングで、一切の妥協なしに頑張った。デビューしていないが、既に世界の人に聴かせるつもりで練習してきた、という高い志の持ち主だった。
高難度ダンスの曲ということで、メンバーで唯一ダンス経験が1年と短かったADAMは、前回SKY-HIから「ダンスのレベルも基礎的なところから底上げして行かなきゃいけない」と半ば警告に近い指示をもらっていただけに、ついて行くのにかなりのプレッシャーだったと思う。
だが、ADAMは空き時間も練習を続けて努力を重ねただけでなく、メンバーから好かれていて、ADAM自身もおどけたりして、チームの雰囲気を盛り上げるムードメーカーの役割を果たせていた。
一方で、「Nizi Project Season2」の日本合宿では自分の良さを上手く見せられずに脱落していたTAICHIは、「THE LAST PIECE」では実力をレベルアップしていただけでなく、その優しい人柄がSKY-HIに気に入られていて、映る尺も多かったのが、とても興味深かった。
本番間近の練習で、YUTAが「動きの角度が揃ってるとか、そういうすごいよりも、チームとしてバイブスが揃っているから圧倒させるものがあるの方が、俺はアーティストとして一段レベルが高いかなと思ってて」と提案した。これが奏功して、本番ステージでこのチームは一体感で強烈なインパクトを、SKY-HIに与えることができた。
合宿の現場に、MAZELのRYUKIとTAKUTOが来訪していた。
ボイストレーナーのりょんりょん先生が、伸びる人の3原則として「謙虚、素直、ストイック」を挙げ、参加者たちに何度も復唱させていた。
SKY-HIはこの審査を「育成プログラム」とも位置付けていただけあって、途中でプロによるフィジカル・トレーニングや、弁護士によるコンプライアンス講習も採り入れられていた。
疑似プロ審査の課題曲の「Green Light」と「Blast Off」が、配信リリースされた。
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レコチョク: Green Light - from Audition THE LAST PIECE - 2025/8/16
レコチョク: Blast Off - from Audition THE LAST PIECE - 2025/8/16
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ステージの素晴らしさにSKY-HIが感動、脱落者なしで14人全員後半に進むことに
本番では、team Aは白っぽい私服風のカジュアル衣装で、「Green Light」の圧巻パフォーマンスを披露し、SKY-HIを感激させた。
RUIをセンターとするダンスで始まって、RAIKIが歌い出しを務めた。RENとHALがそれぞれの特徴的な声のラップをして、RYOTOの伸びやかなボーカルにつないだ。筆者個人的な感想では、存在感が大きかったのはRUIで、本来もっと目立つはずのKANONはちょっと埋もれた感があった。
次に、team Bは、黒革素材や赤などが中心のカッコいいヒップホップらしい衣装で、ADMは黒のヘッドバンドをしていた。TAICHIやKEIは額を出す髪型だった。GOICHIも見違える用に洗練された髪型その他のスタイリングだった。このチームのスタイリングは神だと思った。
曲もいいし、ダンスブレイクもカッコよかった。SKY-HIは「自分のワードになったね」と絶賛した。
2チームの本番パフォーマンスを終えて、SKY-HIとスタッフとの審査結果をまとめる会議は深夜までに及んだが、結局、SKY-HIは当初の方針を変えて、この段階で予定していた2人の脱落者決定をやめて、全員を次の曲の審査に進ませることにした。
SKY-HIは脱落者なしの決定の理由について、「安易にやるのは、番組を盛り上げるためみたいになっちゃわないかな」「番組を盛り上げようってことよりも、次のグループを作ることに対して一番誠実に向き合いたい」と述べた。
14人のパフォーマンスが素晴らしくて、明らかに脱落相当と思われるメンバーは見当たらなかったということだろう。
SKY-HIは、脱落者発表のドラマ回ということで、大勢のカメラクルーが入っていたことを、気にしていた。
だが、脱落相当者が見たらない以上、たとえTBSが難色を示しても、BMSGとしては、デビューさせるグループの編成に当たってのいろんな可能性を残すために、今いる14人全員を維持するべきだろう。
MVPはRUI―結局TAIKIとRUIを中心とするデビューグループ編成か
SKY-HIは、疑似プロ審査のこの段階でのMVPをRUI、と発表し、「楽曲に入り込んだみたいな時に出す色香の部分、とんでもなかったです」などと称賛した。
4次審査のMVPはTAIKIで、5次審査前半のMVPはRUIということで、2021年の「THE FIRST」当時からの2人が練習を積んだ成果が見えているのは嬉しい。
一方で、デビューするグループが、TAIKIとRUIを中心に編成されるんだな、との確信が強まった。
SKY-HIのことだから、基本的には、メンバーのバランスよりも、実力優先でデビューメンバーを選ぶはずだ。それでも、TAIKIとRUIのメンバー入りが確実と思われる以上、この2人と調和できる、相性の良いメンバーが選ばれるんだろうな、という気がする。
SKY-HIは、まだ幼く見える子たちと、大人の雰囲気がある子たちを、一緒のグループのメンバーとするだろうか。
今14人いるが、デビューするグループの人数はおそらく6~9人のうちのいずれかと思われる。BE:FIRSTと同じ7人組になっても、世代やコンセプトが違うから、かぶる感じはないと思うが、まだ世間の認知度が不十分なMAZZELと同じ8人にはしないだろうという気がする。
おそらく元の予定では、5次審査の前半で2人、後半で1~3人程度の脱落者を出して、残りの9~11人で最終審査と予想していたので、5次審査の終わりには、3~5人くらい脱落させそうな気がする。
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2025年8月9日付 『THE LAST PIECE』Ep7-クリエイティブ審査残り合格者7人/ 疑似プロ審査開始、MAZZEL 2人来訪