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HYBEパン・シヒョクが内部報告書送信先にジコ(ZICO)追加、ZICO『見たことない』/ミン・ヒジンは抗議

2024年10月31日

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パン・シヒョクが2022年1月に内部報告書の送信先にZICO追加を依頼
ZICOはメールも報告書も見たことがないと釈明
ミン・ヒジンは内部報告書の内容に抗議していた
HYBEはパン・シヒョクの関与について明言を避ける

K-POP界で大騒動になっているHYBEの役員向け内部報告書「ウィークリー音楽産リポートIII」に関し、HYBEの事実上の最高意思決定者のパン・シヒョク議長(会長)が2022年1月に、当該内部報告書のメール送付先にHYBE傘下のKOZエンターテインメントの代表で人気ラッパーのZICO(ジコ)を追加するよう指示していたことが判明した。ただし、ZICOはメールも報告書も見たことがない、と釈明した。

一方、ミン・ヒジンは内部報告書に抗議していた。HYBEはパン・シヒョクの内部報告書への関与については、曖昧な表現にとどめている。

今回の騒動で、HYBEはK-POP業界の他の事務所からの信頼を失い、世間では、HYBEは道徳心のない儲け主義のグローバル企業、という印象が付いてしまった。企業倫理という概念のない会社だ。しかも、HYBEはK-POP業界で断トツ1位であるため、世界でのK-POP業界全体に対する見方に悪影響を与えかねない。責任重大だ。

パン・シヒョクが2022年1月に内部報告書の送信先にZICO追加を依頼

HYBEの役員向け内部報告書「ウィークリー音楽産業リポートIII」には、今最も問題視されている、他事務所のアイドルについての侮辱コメント集だけでなく、HYBE内アーティストついての好意的あるいはイジワルな(社内)論評なども書かれていた(2024年10月30日付「HYBE内部報告書がBTS・V(とジョングク)冷遇説裏付け、ファン激怒/ Vとミン・ヒジンは仲よし」を参照)。

内部報告書の受取人リストには子会社代表を含むHYBEの役員ら(“Cレベル”)が名を連ねていた。

ハンギョレ新聞が入手したメール画像によると、HYBEトップのパン・シヒョクが2022年1月6日に、内部報告書の作成者だったカン・ミョンソク前室長(Weverse Magazine編集長)に、ZICOを送付先に追加するよう依頼していた(ハンギョレ新聞の2024年10月30日23:04配信の記事(中央部にメールのやりとりのキャプチャー画像あり))。

ZICOが代表を務めるKOZエンターテインメントは、2020年11月にHYBEに買収されてHYBE傘下となった。

ハンギョレ新聞の当該韓国語記事をGoogle自動翻訳で日本語にすると、パン・シヒョクはカン前室長への返信メールで「ZICOさんも文書共有追加してください」と依頼していた。受信者グループリストには、ADOR新代表のキム・ジュヨン(当時はHYBEの人事責任者トップ)も含まれていた。

ハンギョレ新聞によると、ZICOの追加の件とは別に、2023年6月28日にパン・シヒョクがカン前室長へのメールで「〇〇様追加お願いします」と依頼し、カン前室長が「はい、追加されました」と返信した記録もあった。

なお、カン前室長は解任と発表されたが、HYBEを解雇されたわけではなく、他部署に異動となった。

ZICOはメールも報告書も見たことがないと釈明

この内部報告書の件に関し、ZICOは10月30日に自身のインスタグラム(woozico0914)のストーリーズで、以下のコメントを公開した。主要部分を日本語にすると、以下の感じだ。

「今日報道された記事を確認して、直接コメントをしたほうがいいと思って、文章にしておきます」

「僕はこの文書を見たことがないだけでなく、メールそのものを開封していません。受信者に追加されていた事実も、今日記事で初めて知りました」

「このように釈明だけすれば、誤解がさらに膨らむのではないかと思い、コメントを出す前にKOZに依頼して、メールと文書を全て閲覧していない証拠を確認しました」

ZICOはKOZ所属のボーイズグループ・BOYNEXTDOORのプロデューサーでもあるので、ZICOがHYBEの醜聞に巻き込まれると、BOYNEXTDOORにも悪影響が及びかねない。

今のところ、ZICOは内部報告書を読んでおらず、内容も知らなかった、ということで、この件は落ち着いたようだ。

ミン・ヒジンは内部報告書の内容に抗議していた

一方、HYBEと敵対する立場となったミン・ヒジンADOR前代表は、2024年4月25日の記者会見の際に公開したカカオトークの画像の中で、HYBEが内部で変なレビューを回す、と発言していた。

ミン・ヒジンは2024年10月29日にYouTubeのコンテンツ「キム・ヨンデのSchool of Music」にゲスト出演し、HYBEの問題の内部報告書について、目的が不明で不適切な内容もあるとの認識を示し、「1年我慢して、我慢できずに辛辣な批判メールを(経営陣に)送った」と明かした。

ミン・ヒジンによると、HYBEの役員にはエンタメ業界以外の出身者が多く、業界を知るために内部報告書を読んでいくうちに、この業界はこんなものだと思い込むようになるのが怖かったという。

HYBEはパン・シヒョクの関与について明言を避ける

内部報告書についてのパン・シヒョク議長の関与について、HYBE関係者は「立場を表明することは難しい」と、明言を避けた(スポーツソウル日本盤の2024年10月30日配信の「“他社アイドル侮辱文書”謝罪のHYBE、“BTSの父”パン議長の関与説に『立場表明難しい』と明言せず」)。

この表現の仕方だと、否定はしない、ということだ。

*関連記事:

2024年10月30日付 HYBE内部報告書がBTS・V(とジョングク)冷遇説裏付け、ファン激怒/ Vとミン・ヒジンは仲よし
2024年10月30日付 批判殺到・HYBE内部報告書の送付にパン・シヒョク議長が関与(韓国メディア報道)
2024年10月29日付 HYBEが内部文書を謝罪、逆バイラルは否定/ SEVENTEENスングァンがHYBE批判らしき投稿
2024年10月25日付 HYBE内部文書を国会で公開―他の事務所のアイドル容姿に関する誹謗中傷コメント集の部分が騒動に

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