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・処分待ち―被害者はいないが血中アルコール濃度は高めだった
・韓国ARMYはシュガに厳しく海外ARMYは甘い?
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ワールドスター・BTS(防弾少年団)のラッパーで音楽プロデューサーのシュガ(SUGA、ミン・ユンギ、31)が、電動スクーターの飲酒運転による道路交通法違反の容疑で、2024年8月30日に、韓国・ソウル竜山警察署からソウル西部地検に書類送検された(2024年8月30日配信の聯合ニュース日本語版の記事およびKstyleの記事を参照)。
あとは処分待ちだ。
処分待ち―被害者はいないが血中アルコール濃度は高めだった
これまでの経緯をおさらいすると、8月6日の午後11時15分頃に、シュガはソウル市竜山区で、酩酊状態で電動スクーターを運転して転倒し、警察官に発見された。アルコール検査の結果、血中アルコール濃度は0.2%を超えていた(韓国の複数メディアの報道では0.227%とされた)。
当初所属事務所のBIGHIT MUSICは、シュガが電動キックボードに乗っていたと発表したが、その後サドル付きの電動スクーターだったと判明した。
シュガは8月23日に警察署に出頭して約3時間の取り調べを受け、容疑を認めた。
気になる刑事罰だが、朝鮮日報の2024年8月30日配信の記事によると、韓国では血中アルコール濃度の数値が0.2%以上の場合、2年以上5年以下の懲役または1000-2000万ウォン(現在のレートで約108-217万円)の罰金刑に処される可能性があるという。
シュガがBTSを脱退すべきか否かについては、実際の刑事罰がどの程度になるか、韓国世論がどう反応するか次第ではある。それでも、被害者がおらず、シュガ本人も反省しているので、比較的軽いペナルティーで済むと思われるが、どうだろう。
韓国ARMYはシュガに厳しく海外ARMYは甘い?
朝鮮日報日本語版2024年8月29日配信の記事では、概して、韓国ARMY(BTSファン)はシュガや事務所に厳しく、脱退主張もあるが、海外ARMYには甘い人が多い、という見解が述べられている。
韓国ARMY(BTSファン)の中でも過激な人たちは、事件発覚後に、HYBE本社前で葬儀用の花輪デモを実施したり、シュガの自宅の高級マンション前でトラックデモを行ったりした(花輪デモについては2024年8月14日付「BTSシュガに脱退要求の葬儀用花輪デモ、電動スクーターで歩道走行か/ SEVENTEENにとばっちり」を参照)。
一方で、海外ARMYの中には、そうした韓国ARMYによるシュガ糾弾が厳しすぎるとSNSで表明する人もいる。
筆者個人的には一部海外ファンがSNSで「Korean Police Corrupt」(韓国の警察は腐敗している)とのハッシュタグの運動を展開しているのは、違法行為をしたシュガに甘すぎる責任転嫁だと思っている。
世の中には飲酒運転で大切な家族を失った人もいるので、被害者がいなかったからといって、飲酒運転を軽視すべきではない。
それでも、BTSの他のメンバーが一致妥結して7人のBTSを守りたいのなら、シュガに謹慎期間などの、何らかの償いをしてもらう、という選択肢もありだと思っている。