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SMがイギリス現地ボーイズグループDEAR ALICE公開、売れるか?(VCHAやKATSEYEは...)1Dぽい?

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JYPとHYBEは今年アメリカでガールズグループをデビューさせたが・・・
SMはワン・ダイレクションの成功例があるイギリスでボーイズグループを売り出すことに
DEAR ALICEは多様な5人組、K-POPトレーニングを受けたが、ワン・ダイレクションぽい雰囲気も?

K-POPの老舗大手事務所のSMエンターテインメントが、イギリスで現地新人ボーイズグループDEAR ALICE(ディア・アリス)をローンチした(売り込むために世に出した)。

具体的には、SMとSMの大株主であるKakaoエンターテインメントの北米統合法人と、イギリスのエンターテインメント企業のMOON & BACKがタッグを組んで、イギリスで結成した5人組ボーイズグループ・DEAR ALICEが、現地時間の2024年8月1日にロンドンのSoho Hotelでお披露目された(Kstyleの2024年8月2日配信の記事などを参照)。

メンバー5人は、ブレイズ・ヌーン(Blaise Noon、19)、デクスター・グリーンウッド(Dexter Greenwood、22)、ジェームズ・シャープ(James Sharp、23)、オリバー・クイン(Oliver Quinn、20)、リース・カーター(Reese Carter、20)で、平均年齢は21歳だ。

JYPとHYBEは今年アメリカでガールズグループをデビューさせたが・・・

K-POP大手事務所の欧米での現地化グループと言えば、JYPエンターテインメントとHYBEが、アメリカで今年ガールズグループをデビューさせている。ただし、筆者が見た限りでは、大ヒットには至っていない。

JYPが2024年1月26日にデビューさせた米国現地ガールズグループ・VCHA(ヴィチャ)は、アメリカとカナダ出身の6人から成る、TWICEのアメリカ版みたいな、K-POPの雰囲気の現地化グループだ。しかし、3月11日に最年少メンバー・ケイリーの活動休止が発表され、公式YouTubeは4月初め、TikTokは6月初めの投稿を最後に更新が止まっている。

これに対して、HYBEはK-POPとは一線を画した洋楽系サウンドの、6人組多国籍ガールズグループ・KATSEYE(キャッツアイ)を、2024年6月28日にデビューさせた。7月末の「KCON LA 2024」でパフォーマンス披露もあった。ただ、米ビルボードのメイン・チャートに登場していないので、どのくらい売れているのか、筆者には分からない。

SMはワン・ダイレクションの成功例があるイギリスでボーイズグループを売り出すことに

一方のSMは、欧米現地化グループに関しては、アメリカではなく、イギリスから先行始動することになった。

確かに、イギリスは広い意味で、世界的人気の男性アイドル的なグループでの成功例がある。古くは、歴史に残るロックバンドのビートルズ(The Beatles、1962年デビュー)を輩出した。

その後、メンバーが楽器を演奏しないボーカル中心の男性グループ、つまりボーイバンド(boy band)としては、2010年に5人で結成された(その後1人が脱退した)ワン・ダイレクション(One Direction)の成功例がある。ワン・ダイレクションは、米ビルボードのメイン・チャートでの1位獲得や米主要音楽賞受賞など、アメリカでも大人気になった。

今のK-POPボーイズグループのような群舞を踊っていたわけではないが、一応ワン・ダイレクションというボーイ・バンドの成功例があるイギリスで、K-POP式トレーニングを受けた現地化ボーイズグループを売り出すというのは、SMにとっては、無難な選択と言えるかもしれない。

DEAR ALICEは多様な5人組、K-POPトレーニングを受けたが、ワン・ダイレクションぽい雰囲気も?

今回SMが公開した5人組ボーイズグループ・DEAR ALICEのビジュアルは、中性的なK-POP男性アイドルとは違って、スキンヘッドが1人いる。また、上記のJYPのVCHAやHYBEのKATSEYE同様に、人種の多様性を意識したのか、白人でないメンバーもいる。

メンバーは韓国ソウルに100日間滞在して、SMのK-POP式トレーニングを受けた。そこでは、世界トップレベルの振付師や作曲家によるトレーニングもあった。彼らの選出やトレーニングのドキュメンタリー番組「Made in Korea: The K-Pop Experience」(全6部作)が、8月中にBBC OneとBBC iPlayerで放送予定だ。

ただ、YouTubeに開設されたDear Aliceチャンネル(@DearAliceOfficial)に、既に公開されている、5人がダンスをしている歌音源入りのショート動画で観る限り、流れているサウンドは、バキバキに踊るヒップホップ・ダンス曲が多いK-POPボーイズグループの雰囲気ではなく、筆者個人的には、どちらかというとワン・ダイレクションに近い爽やか系洋楽のように感じた。

やはり、イギリスではワン・ダイレクションの成功例があるから、無難に、ワン・ダイレクションに寄せた雰囲気のサウンドの曲を、選んだのだろうか? ただ、この音源はPR用のものであり、彼らのデビュー曲やプレデビュー曲がどんなサウンドかは、まだ分からない。ゴリゴリのヒップホップもあり得るだろうか?

JYPのVCHAはStray Kidsのバーターで出演するはずだった米国フェス参戦もキャンセルして、動きが止まっているようだ。

ということで、とりあえずは、HYBEのKATSEYEとSMのDEAR ALICEのどちらが早く現地のチャート上位に登場するくらい売れるのか、あるいは、いずれのグループも冴えないままでいるのか、関心を持って見守りたい。

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