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・『Nizi Project2』3次審査は当日エントリーも可、既に4人優れた人材が見つかった
・日本での審査終了後は米国バージョンの『Nizi Project』を始める
・日本拠点ボーイズグループの最大のライバルはHYBE LABELS JAPANからのデビュー組か?
・米国でも韓国でもJYPとHYBE新人ボーイズグループの対決が見込まれる
K-POPのJYPエンターテインメントの創業者でトップであり、世界的プロデューサー兼アーティストのJ.Y.Park(パク・ジニョン)が、2022年3月30日の日本テレビ系「スッキリ」にスタジオ初生出演した。9:09~9:47の長い尺での登場で、すべて日本語で話した。
「スッキリ」出演の目的はもちろん、現在第3次審査が進行中の日本拠点のグローバル・ボーイズグループを発掘する「Nizi Project」シーズン2(「Nizi Project2」)のPRだ。既に有望な参加者が4人見つかったという。
また、日本での審査後、米国でも「Nizi Project」米国バージョンを行って新グループをデビューさせるという。J.Y.Parkが韓国のメディアでも語っている、JYPの世界規模での現地化ステージ入りだ。
『Nizi Project2』3次審査は当日エントリーも可、既に4人優れた人材が見つかった
J.Y.Parkの紹介VTRで、JYPが輩出した大人気のグループが次々と紹介された。4月に東京ドーム3 days公演を行う日台韓ガールズグループ・TWICE、最新アルバムで今週米ビルボードのメイン・アルバム・チャートBillboard 200で1位を獲ったボーイズグループ・Stray Kids、2年連続で「NHK紅白歌合戦」に出場したNiziUなど、幾つもの成功事例があるから、説得力がある。
今回の「Nizi Project2」では、第3次審査からJ.Y.Park自らが審査を行っている。J.Y.Parkが乗っていた飛行機の乗客にコロナ陽性者が出てしまって、日本入国直後の隔離期間が延びため、愛知と福岡の参加者は別会場に振替になったが、広島・北海道・沖縄は無事日程がこなせた。
本日・3月30日から4月3日(日)まで東京・池袋で5日連続開催の後、4月5日(火)に仙台、4月8日(金)・9日(土)・10日(日)に神戸、4月15日(金)に米国ニューヨーク、17日(日)にロサンゼルス、5月5日(木)に韓国ソウルで開催される。米国での募集のターゲットは「アメリカに住んでいる日本人」だという。もちろん、英語力も期待しているのだろう。
3次審査会場では当日受付もある(こちらを参照)。受付時間が決まっていて(3月30日の東京会場では午前10時~午後2時)、国籍は不問だが、年齢制限がある。J.Y.Park自身が「当日会場でのエントリーはまだできます」と呼びかけた。
J.Y.Parkは「オーディションを始める時はいつも、一番心配したことは、優れた人材が現れなかったら? でも、今回も優れた人材が沢山来ました。もう4人、いい人を選びました」と明かした。
J.Y.Parkは選考基準について、「実力は可能性より大切じゃないです。可能性を見て、伸びる可能性が高いと思ったら、選びます」、可能性の見極め方については「いろいろですけど、声、個性、表現。自分だけの個性があったら、僕は魅力的に感じます。自分の姿を自然に表現する人が、僕は一番好きです」と述べた。
今回の応募者はボーカル、ダンス、ラップ、モデル、作詞作曲の5部門でのエントリーとなっている。どんなボーイズグループを作りたいかと問われると、J.Y.Parkは「どんなメンバーが選ばれるかによって、グループのイメージが決まると思います。僕が先にあるイメージを決めないで、選ばれたメンバーが元々持っているイメージを最大限活かして、それを自由に表現するグループを作りたいです」と述べた。
世界で通用するグループとなるために必要なことを問われると、J.Y.Parkは「他のK-POPグループのように、ひとまず基盤を置いている地域で実力とファン層をしっかり築いて、その後準備ができたらアメリカや世界中に進出する計画です」と答えた。
J.Y.Parkは自分がそのルックスから日本のファンに「餅ゴリ」とのニックネームを付けられていることを知っていて、おみやげとして持参したグッズの中に、「特別に準備しました」というサングラスを掛けた「餅ゴリ君」のマスコットもあった。
また、優秀な参加者にプレゼントするキューブの男性版も披露し、4つのカラー・パーツが歌、ダンス、スター性、人柄を表している、と説明した。
現役アーティストでもあるJ.Y.Parkは、MCの加藤らからのリクエストに応じて、安全地帯の歌をその場でアカペラで少し歌ったり、NiziUの「Make you happy」の縄跳びダンスを披露して見せたりなど、サービス精神も惜しみなく発揮していた。
日本での審査終了後は米国バージョンの『Nizi Project』を始める
ちなみにJ.Y.Parkは、日本拠点のボーイズグループを選出する「Nizi Project2」の審査が終了した後について、「アメリカに渡って、アメリカ・バージョンのNizi Projectを始めます。アメリカの子供たちをK-POPシステムを通して、デビューさせることです」「アメリカ・バージョンが終わった後、秋頃に歌手に戻って、(自分の)新曲をリリース」との予定を明かした。
ただし、「Nizi Project2」全体のオーディション期間はシーズン1と同じくらい、とも述べていた。募集期間は2021年7月13日~10月29日だった。第3次審査は2022年5月5日(木)の韓国ソウル開催分までだが、その後は東京合宿があり、デビューメンバー決定は2022年12月、デビューは2023年3月を目指している(当初公表された予定)。
日本拠点ボーイズグループの最大のライバルはHYBE LABELS JAPANからのデビュー組か?
JYPは2022年は2月22日にデビューした大型ガールズグループNMIXXの立ち上げに注力して(KCON Premiereの韓国・米国シカゴ出演が決定)K-POPガールズグループ戦国時代を制するつもりとみられるが、一方の新人ボーイズグループデビューのラインナップは、BTSを輩出したHYBEとほぼかぶっているようだ。
筆者の個人的見解だが、J.Y.Parkが日本拠点のボーイズグループのライバルと考えているのは、ジャニーズではなく、どちらかと言うと韓国CJ ENMが親会社の1つでK-POP式トレーニングを受けたJO1・INIであり、さらに絶対に負けたくないのがHYBE LABELS JAPANから2022年秋~冬にデビューとみられる(「I-LAND」出身4人を含む)多国籍ボーイズグループ、とみられる。
HYBEの日本拠点の多国籍ボーイズグループのオーディション番組(&AUDITION)の放送・配信は2022年7月から開始する(日本では地上波日本テレビとHulu、海外はYouTube)。
JYPとしては、どこの拠点でもHYBEに負けたくないはずで、日本でもオーディション段階から大きな話題になるように戦略を練って、ファンダム形成に周到に臨むはずだ。今のところ、NiziUの経験も含め百戦錬磨のJ.Y.ParkのPRの仕方のほうが、HYBE LABELS JAPANよりも上手に見える。
ちなみに、K-POPファンは複数グループ掛け持ちも多いので、JYPの「Nizi Project2」とHYBEの「&AUDITION」の、両方とも盛り上がることは十分可能だ。
重要なデビュー時期は、おそらくHYBE LABELS JAPANから誕生するグループが(たぶんユニバーサル系列で)2023年秋~年末頃とみられ、その後Nizi Project2で誕生するJYPのグループが2023年3月頃にソニー系列でデビューする予定だ。HYBE LABLES JAPANのグループのデビューが遅れて2023年になれば、新人賞レースなども含め、全面対決となる。
米国でも韓国でもJYPとHYBE新人ボーイズグループの対決が見込まれる
ちなみに、HYBEは傘下複数レーベルの米国での合同オーディション(男女)を4月8・9・15・16日にラスベガスで開催予定で、BTS、SEVENTEEN、ENHYPENらを総動員したPR を行っている。
HYBEの韓国拠点のレーベルがメインになりそうだが、HYBE AMERICAも参加しているので、米国拠点の新グループが結成される可能性もある。そうなれば、JYPの米国版「Nizi Project」を経て結成される米国拠点グループのライバルになる。
ちなみに、JYPの新人デビューなどの重要事項を全て掌握するJ.Y.Parkの2022年の多忙なスケジュールを考慮すると、2021年9月に韓国でのオーディション「LOUD」でデビューメンバーが決定したセルフプロデュース・ボーイズグループのデビューが、2022年中に実現できるかは不透明だ(既に2023年のデビュー予想も出ている)。
韓国でも、HYBEとJYPの新人ボーイズグループの戦いが待っている。HYBE/ BIGHITの新たなボーイズグループ(現在Trainee Aと呼ばれている7人組)が、早ければ2022年年央頃にデビューするとみられている。
そのグループが大人気を得て2022年の新人賞獲得が確実となれば、JYPがLOUD組のデビュー時期を2023年に持ち越す可能性もありそうだ。2021年のHYBE/ BELIFT LABのENHYPENとYGのTREASUREの一騎打ちの先例があるからだ。
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