(目次)・TOP
・実は第6話で観る気がかなり失せていた―AOIがまた問題発言、アイドルグループに不向き/ トレーナー陣とHYBEの矛盾
・ HIORIが電撃辞退―最初はショックだったが、理由を聞くと納得
HYBEと米Geffen Recordsによる米国拠点4人組ガールズグループの最後のメンバー1人を日本人から選ぶオーディション番組「WORLD SCOUT: THE FINAL PIECE」(ワースカ)の第7話が2026年4月7日(火)20時よりABEMAで配信され、米国ロサンゼルス(LA)での過酷な最終審査合宿の途中で、最有力候補だったHIORI(津波古妃織、18)が辞退した。
筆者は実は最もデビューしてもらいたいと思っていた候補者がHIORIだったので、突然の事態に当初大きなショックを受けた。だが、HIORIが述べた辞退理由はいちいちもっともで、今はHIORIの決断は当然だったと思っている。
実は6話配信直後あたりから、SNSでは3次審査で脱落したダンスの達人JAYLA(大城莉瑛羅、19)が急遽ファイナル候補者に追加されてLAに呼ばれたとの噂があったが、今回のHIORI辞退で信ぴょう性が増してきたように思う。
実は第6話で観る気がかなり失せていた―AOIがまた問題発言、アイドルグループに不向き/ トレーナー陣とHYBEの矛盾
筆者は3月31日(火)配信も早いタイミングで観たのだが、記事に書くことができなかった。ネガティブなことしか思い浮かばなかったからだ。
簡単に述べると、女優のAOI(大谷碧空、19)が、第5話のカメラの前での不適切発言に続いて、6話でもSAKURA(飛咲来、とびさくら、15)への怒りをカメラの前で隠さなかったので、この人はグループに向かないし、そもそもカメラの前で抑制がきかないからアイドルにも向かないと思った(第5話での問題発言については2026年3月25日付「『WORLD SCOUT』#5-3次審査合格者4人は予想通りだが、うち1人の発言に唖然、デビューしたらアンチ増加か」を参照)。
AOIは女優業に専念すべきだ。この人がデビュー・メンバーに選ばれるなら、デビューグループには全く興味を感じないだろうな、とすら思えた。いや、デビューしても、いずれ不満爆発で脱退して、女優に戻るような気がする。
また、既にデビューが決まっている3人はモンスター級のダンスの達人で、LAのダンスの一番偉いトレーナーさんは、4人の最終候補者のレベルが低くて驚いたとバカにしていた。HYBEは日本での課金ファン獲得を優先して2人の華のある未経験者を最終候補にしており、プロジェクトが噛み合っていないと思っていた。
日本の3次審査の審査員を務めて引き続きLAでもトレーナー陣の1人となったプレスリー・タッカー氏は、未経験だったメンバーに「明日までに何とかしないと手遅れになる」と、意味深なことを、言いにくそうに話していた。何か隠し事をしている表情・言い方だった。
そんな時に、3次審査で脱落させられたダンス実力ナンバーワンのJAYLAが急遽LAに呼ばれたというSNSの噂を目にして、やっぱりトレーナー陣が未経験者たちのダンスのレベルにキレて、HYBEにもっとダンスが上手な候補者を呼ぶように詰め寄ったのかな、と思った。
HIORIが電撃辞退―最初はショックだったが、理由を聞くと納得
第7話では、筆者が4人の中で一番デビューメンバー入りしてほしいと思っていたHIORIが、まさかの辞退をしてしまった。
HIORIはLA入りしてすぐに発熱して、体調不良で思うように練習ができていなかった。だが、ダンスの実力者であることは間違いないから、体調が戻れば問題ないはずだった。しかも、3次審査で衣装を着てヘアメイクを整えた姿からはアイドルオーラみたいなものも感じられたので、デビュー・メンバー入りに相応しいと思った。
実際、HYBEのジェイ・イン氏(女性)は、は3次審査の段階で審査員満場一致で、最有力候補だったと明かした。
だが、HIORIの辞退の理由は、もっともなことばかりだった。
大きな理由のうちの1つは、ダンススキルの問題だった。ダンスの実力者だからこそ、HIORIには、既にデビューが決まっている3人のダンススキルがものすごく高いことをよく理解していて、来年のデビュー(実際のLA合宿は2025年に行われていて、2026年デビューと言われていた)では自分が追いつけない、と冷静に判断していた。
また、HIORIは自分の実力が簡単にデビュー組の3人に追いつけないから、自分が選ばれたら3人に迷惑がかかることも察していた。
ダンスの実力者のHIORIが3人に迷惑をかけることを気にしているとなると、未経験者の2人のうちのどちらかがデビュー・メンバーに選ばれたら、いったいどうなるのか…。
ダンスの未経験者のAOIとSAKURAは、経験に乏しいから、デビュー組の3人と自分たちとの差が、どのくらいの期間で埋められるかどうか、見当がつかない。しかも、AOIはそれでも以前のインタビューで、自分に自信があると語っていた。
HIORIが辞退を決断したもう1つの重大な理由は、デビューするグループが、自分が望んでいたタイプのガールズグループではない、と悟ったからだった。デビューが決まっていた3人を見ていると、アイドルというよりダンサーだった。また、活動はアメリカ中心で、HIORIが望んだ韓国と日本を中心とするものではなかった。
自分が望んでいた形のガールズグループではないのに、無理して一緒に活動することで、いずれ限界がくるかもしれないし、グループのメンバーや事務所にも迷惑をかけるかもしれない。
HYBEのジェイ・イン氏はHIORIの辞退に涙を見せ、HIORIは自分以外の人のことも気にかけられる人だったんだと褒めた。
HYBEのオーディションの途中で辞退したら、HYBEの他のレーベルからのデビューは無理になるかもしれないが、このオーディションで最終審査まで進んで有名になったから、HIORIは他の事務所で機会があるはずだ。まだ18歳だから、韓国の事務所からデビューするのにも、遅すぎない。
はっきり言って、このオーディションでデビューするグループが、日本でどれだけ人気を得るることができるかは、難しいところだと思う。
既にデビューが決まっている3人は、卓越したダンススキルの持ち主だが、日本でアイドルとしてファンを獲得するのは難しいと思う。この3人はKATSEYEと同じオーディション番組の出身だから、3人が日本人1人と一緒にデビューする4人組は、KATSEYEの派生グループだ。
いろんな大型オーディション番組を観て来たが、本家以上の人気(ファン数)が得られた派生グループは、見たことがない。
KATSEYEは米国拠点で、日本人メンバーが1人もいないから、ほとんどの日本人はKATSEYEに興味がない。K-POPに詳しい日本人でも、KATSEYEのメンバー全員の顔と名前を覚えている人は、少ないだろう。
そこでHYBEはKATSUEYEの派生グループの4人組の最後の1人に、日本人を入れて、日本で課金ファンを獲得することにした。このため、既にデビューが決まっている3人が、モンスター級のダンスの達人なのに、最終審査の4人のうち2人は華があるがダンス未経験という、同じデビュー・グループに入るには無理が生じそうな顔ぶれになった。
実際のところは、未経験の2人は今回のデビュー候補というよりも、HYBE JAPANで今後作るガールズグループの主力メンバーとしてのお披露目のつもりだったのかもしれない。
だが、HYBEが最有力候補と見ていたHIORIが辞退してしまった。ダンススキルの高い経験者を優先するなら、残ったのはAYANA(桑原彩菜、18)だけだ。筆者がSNSを見渡した限りでは、AYANAはこのオーディション番組の視聴者たちに、概ね好意的に見られている。
ただ、正直なところ、このオーディション番組の視聴者のほとんどは、オーディション番組が好きなK-POPファンの女性で、既に推しグルがいる。HYBEの思惑通りに日本で課金ファンが増えるかどうかは分からない。アイドルグループなら、メンバー間のわちゃわちゃも魅力だが、このグループのメンバー間の会話は英語になるから、多くの日本人は興味がない。
日本の一般視聴者は、ガールズグループについては、高度なダンススキルを重視しているわけではないし、英語詞曲も敷居が高い。このグループが日本で売れるためには、唯一の日本人メンバーが日本で人気を得られるタイプかどうかに、かかっていると思われる。
それは、デビューメンバー入りする日本人には、めちゃくちゃ荷が重い話だ。
HIORI以外の3人の候補者は、目の前のダンスの猛特訓で精いっぱいで、そこまで考えているとは思えない。むしろ、HIORIは体調不良で練習ができず、いろいろと考える時間があったからこそ、家族とも話し合った上で、辞退の決断に至ったのだろう。
自分が思っていたグループと違う、ということが既に見えているなら、デビュー決定後に重荷を負わされる前に辞退するのは、当たり前の決断だと思う。むしろ、デビュー後にすぐに脱退、ということにならなくて良かった。
HYBEのジェイ・イン氏は、このオーディションが矛盾に満ちたプロジェクトであることや、デビュー組に選ばれる日本人の苦労を、全て分かっていたはずだ。
[PR]
「WORLD SCOUT: THE FINAL PIECE」の記事:
2026年3月18日付 『WORLD SCOUT』#4-三次審査ILLIT『Almond Chocolate』チーム/ 実力よりスター性重視か
2026年3月14日付 『WORLD SCOUT』#3-三次審査LE SSERAFIM『Unforgiven』チームでHIORIが絶賛される
2026年3月8日付 HYBEオーディション番組『WORLD SCOUT』2次審査通過者12名/ 意外と面白い、人物に迫るノノガっぽさも