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・米TIME誌がJYPを『2026年世界で最も持続可能な成長企業』世界1位に選出―でもオタクは大量買いしたCDを捨てている
・CDなし・専用アプリ再生アルバム(プラットフォーム・アルバム)は邪道、CDプラごみ問題の解決策はCD売上チャートの廃止
米TIME誌がK-POP大手事務所のJYPエンターテインメントを「2026年世界で最も持続可能な成長企業」世界1位に選出した。
だが、日本や中国などのK-POPの熱心なオタクは、CDアルバムを大量買いして(積んで)、最終的にプラウチックごみとして捨てざるをえない。米TIME誌はこれを知っているのだろうか?
米TIME誌がJYPを『2026年世界で最も持続可能な成長企業』世界1位に選出―でもオタクは大量買いしたCDを捨てている
米TIME誌は米国時間の2025年11月12日に、「2026年世界で最も持続可能な成長企業」の世界ランキング上位企業を発表し、大手事務所のJYPエンターテインメントが世界1位に選ばれた(原文は米TIMEの日本時間2025年11月13日配信の記事、日本語の要約を読みたい人はKstyleの日本語記事を参照)。
このランキングは財務内容が優良なだけでなく、環境問題への優れた取り組みをしていないと選ばれない。もちろん、JYPは環境問題に熱心に取り組んでいる。
しかし、米TIME誌はおそらく知らないと思うのだが、JYPに限らず、K-POP全般で(そして日本のアイドル市場でも)、CDというプラスチックごみにつながりかねないものの売上を競うために、世界中の熱心なオタクがCDを大量買いして(「積んで」)いるのだ。
非常に熱心な中国や日本のK-POPオタクだと、1回のアルバムリリースで3ケタ(100枚以上)のCDアルバムを「積む」ことも珍しくない。夏・冬のボーナスの大半をCDの大量買いに充(あ)てているのだ。
その目的は、パッケージに封入されている推しに会える対面イベントの抽選招待を勝ち抜くためでもあるが、推しのチャート成績のためでもある。
だが、余分なCDの自宅での保管場所は限られるし、メルカリに出しても売れるとは限らないし、タダで布教で配るにも限りがあるから、最終的にはプラスチックごみとなる。
CDなし・専用アプリ再生アルバム(プラットフォーム・アルバム)は邪道、CDプラごみ問題の解決策はCD売上チャートの廃止
K-POP大手事務所は、「CDじゃなきゃいいだろう?」と言わんばかりに、CDアルバム以外に、CDの紙パッケージの中にCDを入れないで、専用アプリで再生するQRコードを印刷した紙を入れて、アイドルの写真のトレカなども同封して売っている(「プラットフォーム・アルバム」と称される)。
日本の基準だと、それはフィジカルアルバムじゃなくデジタルアルバムの類としか思えないのに、韓国のハント(HANTEO)チャートもサークル(CIRCLE)チャートも、大手事務所に忖度して、専用アプリ再生のパッケージを、CDと同様に扱ってカウントしている。
筆者個人的には、CDのプラスチックごみをなくすには、CDの売上を競う日本のオリコンやビルボード・ジャパンのチャート、そしてCDとプラットフォーム・アルバムの売上を競う韓国のハント(HANTEO)チャートおよびサークル(CIRCLE)チャートを、廃止するしかないと思っている。
CD売上のチャートがなくなれば、オタクはCDを積む必要がなくなるし、レーベルもCDを多形態・特典盛りだくさんで出し続けることを諦める。将来は、CDや邪道のプラットフォーム・アルバムはやめて、すべてデジタル・シングルとデジタル・アルバムだけで良くないか?

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