BOYNEXTDOORデビューシングルから『But I Like You』MV公開、これはNewJeans男版と言える？― 感想

2023年5月24日

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・『But I Like You』は片思いの少年たちの等身大の青春―ZICOが書いた曲ではない、メンバー3人が制作参加
・NewJeansの男版？　メンバーのコンセプトは似ているがサウンドは？
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2020年にK-POPのHYBE傘下入りしたKOZエンターテインメント（代表は元Block Bリーダーでラッパー/ 音楽プロデューサーのZICO）の新人・6人組ボーイズグループ・BOYNEXTDOORが、2023年5月30日（火）18時に韓国で発売するデビューシングル（シングル・アルバム）「WHO!」のトリプルタイトル曲の1曲目「But I Like You」のミュージックビデオ（MV）を、2023年5月23日にYouTubeのHYBE LABELSチャンネルに公開した。

ちなみに、この曲「But I Like You」の韓国語タイトルは「돌아버리겠다」（気が狂うよ、という感じ）で、片思いの恋に落ちてときめいたり悩んだりする少年たちの日常の姿が描かれている。

・YouTubeのHYBE LABELSチャンネルに2023年5月23日に公開されたBOYNEXTDOOR '돌아버리겠다' （But I Like You）Official MV

なお、BOYNEXTDOORはデビュー日の2023年5月30日（火）21:30より、MnetおよびYouTubeのM2チャンネルで、デビューショー「BOYNEXTDOOR TONIGHT」を放送・配信する。

『But I Like You』は片思いの少年たちの等身大の青春―ZICOが書いた曲ではない、メンバー3人が制作参加

楽曲「But I Like You」は、ジャンルとしては、ロックベースの軽快なティーン・ポップだ。

楽曲「But I Like You」の制作には、所属事務所代表でプロデューサーのZICOは直接携わっておらず、共同プロデューサーを務めたのは、(G)I-DLEの2022年の大ヒット曲「TOMBOY」で有名なプロデューサーのPop TimeとKakoで、楽曲制作（作詞・作曲）にはBOYNEXTDOORメンバーのジェヒョン（JAEHYUN）、テサン（TAESAN）、ウンハク（WOONHAK）も参加している。

楽曲「But I Like You」のMVは、他の収録曲2曲同様、米国ロサンゼルスで撮影された。ひと目で恋に落ちた少年たちが、1人ずつその女の子について語り、互いに応援することになったが、ホームパーティーに行ってみると、全員同じ女の子に恋をしていたと判明した。ショックで「おかしくなりそう」と心が乱れるが、それでも一緒に笑顔になる、明るい友情・青春のストーリーだ。

メンバーのイケメンぶりも際立っている。10代女子たちから大人気になりそうな予感がする。

NewJeansの男版？　メンバーのコンセプトは似ているがサウンドは？

筆者を含め、多くのK-POPファン・HYBEファンの関心事の１つは、“自然体・等身大の少年たちの日常”がコンセプトで現在満16～19歳のBOYNEXTDOORの音楽性が、HYBE ADORのガールズグループ・NewJeansの“男版”なのか、という点だと思われる。

New Jeansは10代の少女たちの自然体・等身大の姿を描くコンセプトながら、音楽的にはK-POPの新たな局面を切り拓（ひら）いた、とみられている。力が抜けてシンプルでレトロな感じがあるが、メロディーはキャッチーでダンサブルで、どこか新鮮な部分もある、という感じのサウンドだ（2023年3月7日付「『関ジャム』K-POPガールズ特集―専門家3人神解説（特にNewJeans音楽性）、J忖度でボーイズ抜きは残念」を参照）。

筆者が最初にこの曲を聴いた時の感想としては、軽快でポップで耳に馴染みやすい、レトロな感じの曲で、中毒性もあって、大衆ウケしそうだと思った。メンバーも制作参加していてグループのカラーがよく出ており、デビュー曲としては、とてもいいと思う。

では、この曲にNewJeansの音楽のような、新時代を感じさせる新鮮さがあるかというと、音楽好きアマチュアの筆者の第一印象としては、そこまでは言えないのでは、と思った。途中に変拍子（拍子足らず）の箇所が幾つかあったものの、総じて普通に古き良き時代を彷彿させるポップ・ロックかなと感じた。筆者の気づかなかった音の仕掛けがあるのか、ここは是非、専門家の解説を聞いてみたい。

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