音楽P絶賛「comrade feat. 三浦大知」サカナクション「陽炎」向井太一「Siren」

2018年7月15日のテレビ朝日系「関ジャム 完全燃SHOW」で「売れっ子音楽プロデューサーが選ぶ2018年上半期ベスト5」という企画があり、いしわたり淳、蔦谷好位置、Mabanuaの3人がそれぞれベスト5の楽曲を選んだ（下記）。

いしわたり淳
1. 竹原ピストル「どーんとやってこい、ダイスケ！」
2. 宇多田ヒカル「初恋」
3. Hump Back「拝啓、少年よ」
4. 湘南乃風「やめちまえ！」
5. 星野源「ドラえもん」

Mabanua
1. カネコアヤノ「祝日」
2. 星野源「ドラえもん」
3. Superorganism「Everybody Wants To Be Famous」
4. KID FRESINO「Coincidence」
5. サカナクション「陽炎 –movie version-」

このサイトで既に取り上げた宇多田ヒカル「初恋」、BTS（防弾少年団）「FAKE LOVE」、星野源「ドラえもん」も含まれていたが、以下ではそれ以外に筆者が興味を持った3曲を取り上げる。

SOIL& “PIMP” SESSIONS「comrade feat. 三浦大知」

楽曲「comrade feat. 三浦大知」は、SOIL& “PIMP” SESSIONSが2018年5月9日にリリースしたアルバム「DAPPER」のリード曲だ（ミュージック・ビデオYouTube Ver.）。

SOIL& “PIMP” SESSIONSはインストのジャズバンドだが、この曲では歌とダンスで人気を集めている三浦大知とコラボしている。

蔦谷好位置によると、今回のアルバムはガラッとスタイルを変えて、ヒップホップやR&B的アプローチをしている曲が多数あるそうだ。ジャズバンドとしてしっかりとした実績を持つ彼らが、予定調和でないコラボレーションで、やや閉鎖的な日本のシーンに一石を投じる金字塔的作品である、と絶賛している。

サカナクション「陽炎 –movie version-」

サカナクションの楽曲「陽炎 –movie version-」は、2018年3月28日発売のベストアルバム「魚図鑑」に収録されている。この楽曲は福士蒼汰主演映画「曇天に笑う」の主題歌に起用された新曲だ。

Mabanuaによると、常に先進的な表現方法に挑戦し続けるサカナクションのメロディーやカラーはありつつも、80年代Boogie的なブラックミュージックのテイストが色濃く出ているという。ドラムは生ドラムと打ち込みを合わせたトリガーという手法で録音されている。

向井太一「Siren(Produced by tofubeats)」

楽曲「Siren」は、R&B系シンガーソングライターとして2013年よりソロ活動を行っている向井太一が2018年6月27日に配信リリースした「LOVE」に収録されている。プロデューサーとアレンジはtofubeatsで、作詞は向井太一、作曲は向井太一・omshyとクレジットされている。

蔦谷好位置によると、向井太一は独特の色気を持つ声とルックスを備えた、新世代の男性R&Bスターで、フューチャーR&Bの先鋭的なトラックを歌い続けてきた。R&Bを歌うのに絶対的に必要な条件の1つに色気が挙げられるが、向井は歌声、歌唱法、ルックス、佇まいと、必要な色気を全て兼ね備えているシンガーだという。

また蔦谷は、楽曲「Siren」のアレンジを担当したtofubeatsによるミディアムなブギートラックも見事で、一音一音のチョイスが絶妙で、それらが織りなされることにより、シンプルなループ構成にドラマ性を生んでいる、と称賛した。80年代後半に流行した、ファンクにヒップホップ・ソウルなどを加えた革新的音楽スタイルとリズムであるニュージャック・スウィングによく似ているとのことだ。（公式PV：向井太一「Siren (Produced by tofubeats)」Official Music Video）

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