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グランプリシリーズ・カナダ大会男子は宇野昌磨が断トツで優勝

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フィギュアスケート「グランプリシリーズ 2017」のスケート・カナダ・インターナショナルでは、羽生結弦選手を猛追する日本のエース・宇野昌磨選手がトータル301.10点で、2位のアメリカのジェイソン・ブラウン選手の261.14点に大差をつけて、期待通り優勝した。

3位はロシアの伸び盛りの19歳・アレクサンドル・サマリン選手の250.06点だった。カナダの元世界王者パトリック・チャン選手は表現力の美しさは健在だったが、ジャンプのミス続出で総合245.70点で4位に終わり、日本の無良崇人選手は不調で12位だった。

なお、選手ではないが、織田信成氏の解説は絶妙だった。ウザくないし、必要なところで今のジャンプはどうだったと即座にコメントしてくれて、とても良かった。また、日本では考えられないことだが、空席が目立っていた。

宇野昌磨選手は4回転をショート2本、フリー4本で攻める

宇野選手は「失うものはない」と「攻め」の姿勢を示していて、有言実行となった。ショート・プログラムでは、3つのジャンプ(冒頭の4回転フリップ、後半の4回転トウループ-ダブルトウループ、トリプルアクセル)は全て加点が付いた。連続ジャンプの2つ目がトリプルトウループの予定が1回転少なくなったものの、演技終了後に宇野選手は頷いて納得顔だった。

ショートの技術点は57.12点で、2位のパトリック・チャン選手の48.01点を大きく上回り、表現力が問われる演技構成点ではパトリック・チャン選手を僅差で上回る46.50点だった。

フリー・スケーティングでは、宇野選手は4回転を4つ入れるという大胆な構成に挑み、冒頭の4回転ループは加点2.14点で大成功、後半の4回転フリップは着氷が乱れ▲2.23点の減点、4回転トウループは回転不足で手をついてコンビネーションを付けられず▲4.00点の大幅減点となったが、次に入れた4回転トウループ-ダブルトウループは0.71点の加点で切り抜けた。

事前のインタビューで1日3食とも肉を食べていると語っていた宇野選手は、小柄ながら見た目以上にスタミナがあり、最後まで衰えを感じさせず素晴らしかった。結果、フリーは197.48点(技術点106.32点、演技構成点91.16点)で1位、総合では301.10点でぶっちぎりの1位だったが、CSロンバルディア杯でマークした自己ベストの319.84点には及ばなかった。

演技直後のインタビューで宇野選手は「疲れている状態の中では満足のいく演技」と自ら評していた。宇野選手は以前より、最終的な目標は羽生選手を倒すこと、と宣言している。

4回転が跳べないロン毛のブラウン選手が2位

総合で2位となったのは、アメリカの22歳のジェイソン・ブラウン選手だった。後ろに縛ったロン毛でお馴染みのブラウン選手は4回転ジャンプが苦手で、ショートでは最初から入れておらず、フリーは冒頭で1回だけ4回転トウループに挑んだが、回転不足で転倒した。

4回転ジャンプで高得点を狙えない分、ブラウン選手は長身とバレエダンサー並みに高く足が上がるなどの柔軟性を活かし、ダイナミックな舞いで魅了した。この戦略が奏功し、ブラウン選手は表現力を問われる演技構成点では、ショート、フリーとも、宇野選手とスケーティング大御所のパトリック・チャン選手に肉薄する高得点を上げていた。

ブラウン選手はショートでは4回転なしで90.71点で3位発進となった(技術点45.64点、演技構成点45.07点)。フリーでは170.43点(技術点80.77点、演技構成点90.66点、減点▲1.00点)で2位に浮上し、総合でも261.14点で2位だった。ただ、今後4回転なしに世界レベルで上位に食い込むのは大変だろうな、と思わざるをえない。

ロシアの伸び盛りサマリン選手が3位

総合で3位になったのは、ロシアの19歳・アレクサンドル・サマリン選手だった。ショートでは冒頭で4回転ルッツ-トリプルトウループの大技をぎりぎり成功させたが、次の4回転トウループの出来栄えで▲0.43点の小幅減点、トリプルアクセルは回転不足と着氷の乱れで▲2.00の減点となった。それでも冒頭の大技成功が奏功して84.02点で、自己ベスト更新で4位発進となった(技術点46.40点、演技構成点37.62点)。

フリーでは冒頭の4回転ルッツが2.00点の加点が付く大成功となったのを皮切りに、4回転トウループ、トリプルアクセルも加点が続き、好調な滑り出しとなったが、後半になるとトリプルアクセルの回転不足などミスが出て、疲労感もうかがえた。それでも、フリーは自己ベストの166.04点(技術点87.68点、演技構成点78.36点)で3位、総合でも自己ベストを更新して225.06点で3位となった。まだ若いから、今後も表現力を磨くなど、得点を伸ばす余地はかなりあるだろう。

パトリック・チャン選手は表現力はさすがだが、ジャンプのミスが続出

元世界王者のカナダのパトリック・チャン選手は26歳で、4回転ジャンプはトウループの1種類のみだが、定評のある美しいスケーティングで魅せる戦略をとった。

地元・カナダの大歓声の中、ショートでは、冒頭の4回転トウループ-トリプルトウループの連続ジャンプは0.57点の加点、次のトリプルルッツは1.50点の加点が付いたものの、後半のトリプルアクセルで手をついて▲1.57点の減点となった。美しいスケーティングは健在で、演技構成点では宇野選手とほぼ並ぶ46.42点を獲得したが、技術点は48.01点と後れをとり、ショートは94.43点で2位だった。

しかし、フリーでは調子が悪かったのか、ジャンプのミスが続出した。冒頭の4回転トウループは転倒して出来栄えが▲4.00点の減点、トリプルルッツは2回とも手をつき、連続ジャンプで重複があって無効となり、トリプルアクセルは2回とも1回転抜けてダブルアクセルになった。

見事な表現力は貫いて演技構成点は90.86点と、またもや宇野選手に肉薄したが、技術点が61.41点にとどまり、フリーは151.27点の7位と不本意で、総合では245.70点で4位に終わった。

無良崇人選手は不調

26歳の無良崇人選手は、ショートは昨シーズンと同じ曲「ファルーカ」、フリーは2014年のグランプリ・シリーズのカナダ大会で優勝した時と同じ曲「オペラ座の怪人」という万全の選曲で臨んだが、調子が悪かったのか、以前のような躍動感のある演技が見られなかった。ショートでは冒頭の4回転トウループで回転不足をとられ、出来栄え点は▲3.77点の大幅減点となって伸び悩んで74.82点で8位発進となった。

フリーでは、4回転トウループが2回転になるなど、回転数の抜けが続出し、疲労感もうかがえて辛そうに見えた。結果的に、フリーは111.84点にとどまり、総合では186.66点で12位に終わった。次の試合までに体調を整えて、本来のダイナミックな演技を見せてもらいたい。

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