フィギュアスケート

平昌五輪フィギュア男子ショートで羽生結弦圧巻の1位発進、宇野昌磨3位

投稿日:2018年2月16日 更新日:

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平昌五輪のフィギュアスケート男子シングルのショート・プログラムが2月16日午前より開催され、日本の羽生結弦選手(23)が111.68点で1位発進となった。

羽生選手は、驚異的な精神力で、怪我明けとは思えない完璧で美しい演技で魅了して、絶対王者の貫禄を見せた。4回転ジャンプは基礎点が低いトウループとサルコウにとどめ、完璧さで出来栄え点加点を狙う戦略に出て大成功を収めた。

羽生選手の111.68点は、自身の持つショートの世界歴代最高の112.72点にあと少しだった。だが、112.72点をマークしたのはプレッシャーなしの9月のオータム・クラシックでのことで、オリンピックの大舞台でそれに近い点を叩き出した精神力には、ただただ驚くばかりだ。

2位は羽生選手と同じブライアン・オーサー・コーチの門下生のスペインのハビエル・フェルナンデス選手(26)の107.58点だった。羽生選手同様、4回転ジャンプはサルコウとトウループのみで完璧さによる出来栄え点加点を狙い、独特の円熟した表現力で演技構成点も高得点だった。

3位は日本の宇野昌磨選手(20)の104.17点で、ノーミスの演技だったが、団体戦とは違って緊張して気持ちが幾分はやったせいか、トリプルアクセルがぎりぎりで、出来栄え点の加点が伸び悩んだ。

4位は中国の金博洋(ボーヤン・ジン)選手(20)の103.32点で、最も高難度の4回転ルッツの連続ジャンプを成功させて、オリンピックの大舞台で自己ベストを更新した。

5位はロシアから個人資格で出場のドミトリー・アリエフ選手(18)の98.98点だった。6位はカナダのベテランのパトリック・チャン選手(27)の90.01点だった。

高難度の4回転ルッツに挑んだ4回転量産型のアメリカのネイサン・チェン選手(18)は、団体戦からの不調が続いた。羽生選手の直後の滑走で場の雰囲気にのまれたのか、ジャンプが3つとも失敗してまさかの82.27点で、17位だった。

日本の田中刑事選手(23)は冒頭の4回転サルコウでの転倒が響き、その後立て直したものの80.05点で、20位だった。上位24位以内なので、2月17日のフリーに進める。

怪我明けの羽生結弦選手は驚異的精神力で完璧な演技

羽生選手は、怪我で2カ月練習できず僅か2週間ほど前に4回転ジャンプの練習を再開したとは思えない、驚異的な完璧な演技で魅了した。

最終グループで最初の滑走の羽生選手が、目を閉じてショパン「バラード第1番」の演技をスタートすると、それまでの会場の大歓声が一瞬にして静寂に変わり、誰もが羽生選手が創り出す世界に引き込まれた。

羽生選手は事前に提出した予定では冒頭に4回転ループを跳ぶはずだったが、演技直前の6分間練習で4回転サルコウに変えていて、より成功の確率の高いジャンプを完璧に跳ぶ作戦に転じていた。本番では、イーグルから4回転サルコウを綺麗に跳んで、出来栄え点で2.71点の高い加点を得た。

さらに、基礎点が1.1倍になる演技後半のトリプルアクセルは完璧で、出来栄え点で3.00点の加点を得た。出来栄え点は審査員の最高点と最低点が除外された平均値だから、審査員の満場一致での満点評価を得たということだ。

4回転トウループ-トリプルトウループの連続ジャンプの2つ目は、両手を上げて頭上で合わせて跳び、出来栄え点は2.57点の加点だった。

もちろん、表現力豊かで美しいスケーティングで、技術点のみならず演技構成点もトップだった。

ショートの得点は自己ベストにあと1.04点の111.68点(技術点63.18点、演技構成点48.50点)で、ショート1位だった。だが、自身の世界歴代最高を塗り替える112.72点をマークしたのはプレッシャーなしの9月のオータム・クラシックだった。プレッシャーMAXのオリンピックでそれに近い111.68点を叩き出した精神力の凄さには、ただ驚くばかりだ。

羽生選手は演技終了時に小さくガッツポーズし、大歓声の中で微笑み、観客に向かって「ありがとうございました」と言った。ブライアン・オーサー・コーチも「Amazing(驚くほど素晴らしい)」と絶賛した。直後に日本テレビ系で解説した村上佳菜子さんが、羽生選手の演技終了時に泣いたと述べていたが、筆者も演技終了時に思わず涙ぐむほど、感動的な演技だった。

演技後のインタビューでは、羽生選手は「特に不満の点もない」「僕はオリンピック知ってますし、僕は元オリンピック・チャンピオンなんで、リベンジしたい。(ソチ五輪の)フリーのミスが、ここまで4年間頑張って強くなった1つの原因と思っている」と述べていた。

ハビエル・フェルナンデス選手は完璧で円熟した演技で2位

羽生選手と同門のスペインのハビエル・フェルナンデス選手も、ノーミスで圧巻の演技だった。楽曲は「映画『モダンタイムズ』より」。

4回転ジャンプは羽生選手同様、基礎点が低いトウループとサルコウにとどめたが、完璧さで出来栄え点の積み増しを狙った。

冒頭の4回転トウループ-トリプルトウループで出来栄え点の2.00点の加点を得て、続く4回転サルコウでは2.71点の高い加点を得た。後半のトリプルアクセルでも2.43点の加点を獲得した。

曲の世界観を独特の振付で伸びやかに表現し、表現力が問われる演技構成点では羽生選手に迫る高得点を得た。ショートの得点は107.58点(技術点59.79点、演技構成点 47.79点)で、2位発進だった。

宇野昌磨選手もノーミスだが加点が伸び悩み3位

宇野昌磨選手もノーミスの演技だったが、本人が後で明かしたように、団体戦ではなかった緊張感があったせいか、出来栄えの加点が伸び悩んだ部分もあった。楽曲はヴィヴァルディの「四季より『冬』」。

冒頭の4回転フリップでは出来栄え点で1.43点の加点を得た。演技後半の4回転トウループ-トリプルトウループの連続ジャンプでは1.14点の加点を獲得した。

その後、トリプルアクセルは堪えて、出来栄え点は0.71点の小幅な加点にとどまった。また、演技後に本人が「少し躓く部分が多かった」と明かしたように、ジャンプ以外の加点も伸び悩んだ。

ショートの得点は104.17点(技術点58.13点、演技構成点46.04 点)で、3位だった。ノーミスの演技を終了した際に、ガッツポーズで笑顔を見せていた。

インタビューで宇野選手は、「完璧ではなかったんですけど、今のコンディションで満足がいく演技ができた」と総括し、「フリップももう少しできたかな」「気持ちがちょっと高まりすぎたかな。緊張が、僕は体が動きすぎてしまうので」と述べていた。

金博洋(ボーヤン・ジン)選手は、得意の4回転ジャンプで攻めて4位

最終滑走の中国の金博洋(ボーヤン・ジン)選手もノーミスの演技で、自ら自分の強みと公言する得意の4回転ジャンプで攻めた。楽曲は「映画『グリーン・デスティニー』より」。

冒頭の大技の4回転ルッツ-トリプルトウループの連続ジャンプでは、出来栄えで1.86点の加点を得た。続く4回転トウループでは1.14点の加点を獲得し、後半のトリプルアクセルは2.14点の加点だった。

ショートの得点は自己ベスト更新の103.32点(技術点60.27点、演技構成点 43.05点)で、4位だった。演技終了時にガッツポーズをしていた。

シニアデビューのドミトリー・アリエフ選手が大技成功で5位

ロシアから個人資格で出場している、2017年世界ジュニア選手権銀メダリストのドミトリー・アリエフ選手が、ノーミスの演技でショート5位になった。楽曲は「仮面舞踏会」。

冒頭の大技の4回転ルッツ-トリプルトウループの連続ジャンプでは出来栄え点で1.57点の加点を得た。続く4回転トウループでは1.29点の加点で、後半のトリプルアクセルは1.00点の加点だった。

ショートの得点は自己ベスト更新の98.98点(技術点56.98点、演技構成点42.00点)で、5位だった。

パトリック・チャン選手はジャンプで転倒も表現力で魅せる

ソチ五輪銀メダリストのカナダのパトリック・チャン選手は、トリプルアクセルでの転倒が響いて、ショート6位だった。楽曲は「すべては風の中に」。

冒頭の4回転トウループは、連続ジャンプの予定が単独になったものの、出来栄え点で1.00点の加点を得た。続くトリプルルッツ-トリプルトウループの連続ジャンプは1.40点の加点を獲得した。

しかし、演技後半のトリプルアクセルが回転不足となって転倒し、出来栄え点で3.00点の減点となった。

表現力は素晴らしく、高い演技構成点を得たが、ショートの得点は90.01点(技術点45.08点、演技構成点45.93点、 減点1.00点)で、6位だった。

田中刑事選手は4回転での転倒が痛かった

日本の田中刑事選手は冒頭の4回転サルコウでの転倒が響き、その後立て直したものの80.05点で、20位だった。楽曲は「Memories」。

冒頭の4回転サルコウで回転不足となって転倒し、出来栄え点で4.00点の減点となった。その後は立て直し、トリプルフリップ-トリプルトウループの連続ジャンプでは1.40点の加点を得た。また、後半のトリプルアクセルでは1.00点の加点を獲得した。

ショートの得点は80.05点(技術点40.30点、演技構成点40.75点、減点1.00点)で、20位だった。24位以内なので、フリーに進める。インタビューでは、「最初のミスが悔しい部分だったので、あの失敗から引きずらないようにしました」と述べていた。

*次の記事:
2018年2月17日付 平昌五輪フィギュア男子は羽生結弦と宇野昌磨が感動のワン・ツー・フィニッシュ


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