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羽生結弦選手はグランプリシリーズ・ロシア大会で2位に終わるも4回転ルッツに成功

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フィギュアスケートのグランプリ大会の初戦・ロシア大会の男子シングルが10月20・21日に開催され、羽生結弦はショートプログラム(SP)が94.85点、フリースケーティング(FS)が195.92点で、合計290.77点で2位に終わった。フリーでは1位だったが、ショートでの出遅れが響いて、合計で強敵の米国のネイサン・チェンの293.79点に及ばなかった。

ソチオリンピック・シーズの2014年には、4回転はショートでトーループを1回、フリーでトーループを単独とコンビネーションで、あるいはトーループとサルコウを1回ずつ入れるのが標準だった。だが、この2年間で男子シングル技術は様変わりし、4回転を3~4種類跳べないと世界のトップに立てなくなった。

2016年に中国の金博洋選手が度肝を抜くお手本を見せた4回転量産が、2017年になると当たり前になった。今回のロシア大会の男子シングルでは、10代の選手が目立っており、フリーに4回転を4~5回取り入れることも当たり前と思う世代に交代しつつある。

しかも、2016年に先駆者の金博洋選手の4回転量産を見た時は、ジャンピング・マシーンのように、表現力そっちのけでとにかく大技を連発、という印象だったが、2017年になると、表現力でもしっかり魅せられる4回転量産ジャンパーが増えたように思う。その1人が今回のロシア大会を制覇したアメリカの18歳のネイサン・チェン選手だ。

4回転量産時代の到来に対応すべく、ソチ五輪の金メダリストの羽生選手も、ソチで披露した4回転トーループとサルコウ以外に、今大会ではショートで4回転ループ、フリーでは4回転ルッツに挑んだ。

初戦での4回転成否はまちまち

ただ、体調は万全ではなかったような感じに見えた。右膝痛は大丈夫だったのだろうか。羽生選手本人は、体のどこかに痛みがあるなどの体調不良があっても、試合が終わるまでは絶対に口にしない。しかし、ショートが終わった後の会見での表情が、悲壮感と自分をそれでも褒めるような感じを滲ませていたように思えたため、もしかしてどこかに痛みを抱えていたのだろうか、とふと思った。

2014~2015および2015~2016シーズンと同じショパンの「バラード第1番ト短調」を曲に選んだショートで、羽生選手は冒頭の4回転ループは何とか堪えて着氷したが、回転不足を取られて出来栄えは▲2.06点のマイナスになった。トリプルアクセルは大きく+3.00点の加点を得たものの、4回転トーループ-トリプルトーループの連続ジャンプは転倒して▲3.54点のマイナスが付いた。

表現力を示す演技構成点には何の不安もない羽生選手だから、結局4回転ジャンプの成否でスコアがガラッと変わってしまう。結局、ショートで羽生選手は技術点49.24点、演技構成点46.61点、トータル減点▲1.00で、合計94.85点に終わった。

これに対し、ネイサン・チェン選手は冒頭の4回転ルッツ-トリプルトーループに+1.57点の加点、4回転フリップに▲1.03点の減点、トリプルアクセルには▲0.86点の減点で、技術点57.57点、演技構成点42.97点、合計100.54点を獲得した。

羽生選手は2シーズン前と同じ「SEIMEI」を曲に選んだフリーでは、冒頭に公式戦初の4回転ルッツに果敢に挑んで成功させ、+1.14点の加点を得た。しかし、ルッツ挑戦にエネルギーを奪われてしまったのか、次の4回転ループの予定が3回転になり、後半の4回転サルコウは着氷が乱れて▲0.69点の減点が付き、4回転トーループは回転が抜けてダブルトーループになってしまった。他のジャンプには加点が付き、結果的に技術点は101.54点、演技構成点は94.38点で合計195.92点で、フリーではトップに立った。

一方、ネイサン・チェン選手は初っ端からの4つの4回転ジャンプ(4回転ルッツ-トリプルトーループ、4回転フリップ、4回転サルコウ、4回転トーループの3連続ジャンプ)でいずれも加点を獲得するなど好調で、その後は2回転トーループの回数オーバーやトリプルアクセルの減点2回もあったものの、最終的に技術点104.85点、演技構成点88.40点で合計193.25点を得てフリーは2位、ショートの貯金で総合1位を確保した。

羽生選手の場合、グランプリシリーズ初戦ではこれまで優勝経験がなく2位が続いており、シーズン中に調子を上げてファイナルで優勝、というパターンになっている。むしろ、初戦で悔しい思いをしたほうが、その後の闘志につながるようだ。このため、今回も初戦のロシア杯が2位だったこと自体は気にしない。

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